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フランス パリ~モン・サン・ミッシェル、クリスマスの旅

フランス パリ~モン・サン・ミッシェル、クリスマスの旅

毎年11月の末ごろ、パリ・シャンゼリゼ通りのライトアップが始まります。観光スポットとして知られる凱旋門からコンコルド広場まで約2km、この区間の街路樹400本に赤いライトが灯ります。時を同じくして街はクリスマスの飾り付けがなされ、クリスマスマーケットがあちらこちらで開催されます。地元の人やこれを目当てにやってくる観光客で、街はにぎわいを増します。

コロナ禍のフランスのクリスマス

2020年11月、世界的なコロナ禍の中、パリのシャンゼリゼ通りではイルミネーションが始まりました。人通りはまばらだったということですが、イルミネーションの様子はオンラインでも配信され世界のあらゆるところでパリのクリスマスの雰囲気を楽しんだそう。

2021年、今年のクリスマスはどうなるのでしょうか?
コロナ禍となる前のクリスマスを取り戻すことはできないですが、新しい形のクリスマスが始まるのかもしれません。
5つ星マガジンでは、コロナ禍の直前となる2019年のフランスのクリスマスをレポートしていました。2021年、今年こそ穏やかなクリスマスを祈って、“いつもの”フランスのクリスマスをお楽しみください。

チュイルリー庭園のクリスマスマーケット

昨年(2018年)からチュイルリー庭園でもクリスマスマーケットが開かれています。チュイルリー庭園はルーブル美術館とコンコルド広場の間にある23ヘクタールもある広大な庭園。パリで最も古いフランス式庭園のひとつで、16世紀に作られてから様々な時代を経て、1991年にはセーヌ河岸地区の一部としてユネスコの世界遺産に登録されました。左右対称に設計された美しい園内には、古代の石像やマイヨール作のブロンズ像が飾られ、野外美術館のようなのです。

ベンチのサンタクロースと記念撮影

このチュイルリー庭園のクリスマスマーケットでは、移動遊園地やショップ、スケートリンクなどが設けられています。大きな観覧車は、日本のそれより回転スピードが速く、少し勇気がいります。絶叫系マシンやお化け屋敷もあり、若者や家族連れを中心とする観光客やパリ市民で日暮れからは特ににぎわいます。 

アーティスト作品のブースが多数出ています

アヒル吊りゲームは子どもたちに人気

行き方は、メトロ1号線のチュイルリー駅(Tuileries)。または1・8・12号線のコンコルド駅(Concorde)からすぐです。入場料は無料ですが、ゲームやショップでお金を使いすぎないよう注意しましょうね。

  • チュイルリー庭園、クリスマスマーケット(Jardin des Tuileries Marché de noël)

営業期間  20191124日~202015
営業時間  11:0023:00(土日は24:45まで)
入場料   無料
住所    Place de la Concorde, 75001 Paris

ウインドウショッピングを楽しむ

この季節のパリは、観光客はひと段落ですが、街はクリスマスツリーやライトアップで飾り付けられクリスマスセールでにぎやかです。といっても派手な安売りのPOPがひしめくことはなく、各店舗がおしゃれなディスプレイをキメているのはさすがパリなのです。

パリジャンやパリジェンヌにとって、家族や親しい人へのプレゼント選びは、1年の最大のイベント。「大抵の男性はギリギリになってから選びますが、中には早めのこの時期に家族のリクエストに応えるために、目当てのものを探して買っておく人もいます。数少ないですが・・・」と、パリ在住18年になる日本人ツアーコンダクターが話してくれました。

パリの街並みはとてもきれいです。建物は、ほとんどが18世紀に建てられたもので、改修の際も元々の景観を残すように手を入れます。中心地、オペラ地区には百貨店があり、おしゃれな路面店も多く、ウインドウショッピングするだけでも楽しいもの。今は、アメリカで始まった感謝祭のあとの金曜日、11月第4金曜日から開催されるブラックフライデー(Black Friday Sale)が定着し、通常価格の40%オフ、30%オフなんていう店も多いので、とてもにぎわっています。 

初めてのパリならまずオペラ地区を訪れてみましょう。とくにヴァンドーム広場はルイヴィトン、グッチなど、ブランド店だらけ。カルティエの本店もすぐ近くです。探し物がある人はソファに座ってシャンパンを飲みながらゆっくり選びます。海外からこのセールを目当てにやってくる観光客も多く、入店の際には荷物やボディチェックをされることもあります。

クリスマスシーズンはにぎやかですが、クリスマス当日の街はとても静かです。開いている店は少なく、多くの人が自宅で家族と過ごします。この日のために、クリスマス料理のご馳走を用意し、プレゼントを選ぶのが一大イベントなのです。にきやかなクリスマス前のパリ、静かな聖夜、両方体験してみませんか?

巡礼地、モン・サン・ミッシェル

歴史ある修道院 モン・サン・ミッシェル

パリから北西へ約350キロメートル。海に浮かぶ小島「モン・サン・ミッシェル」は、日本では人気の観光地として取り上げられることが多いですが、本来は中世から連綿と巡礼者が訪れる修道院です。行き方は、高速道路を使ってもパリから車で4時間30分もかかり、なかなか個人では行きづらい場所。なので、旅行会社の日帰りツアーか一泊ツアーがおすすめです。 

パリを出て高速道路を走る車窓からは、ノルマンディーの牧草地が見えます。草をはむ馬や牛、そして羊の牧歌的な景色は、移り変わる歴史もなんのその、きっと何十年、何百年と変わっていないのではないかと思えます。ノルマンディー地方は10分おきに天気が変わるといわれるように、グレーの雲の隙間から日が差したり、小雨が降ったり、そのたびに牧草の色が変わります。

聖地、モン・サン・ミッシェル

高速道路を降りると、遠くに見えていたモン・サン・ミッシェルが少しずつ大きく見えてきます。対岸からシャトルバスに乗り換えて橋を渡ると、モン・サン・ミッシェルの入り口です。バスから降りると眼前に迫る迫力に圧倒されます。モン・サン・ミッシェルは、10世紀に作られましたが、11世紀から500年かけて増改築が繰り返されたため、異なる時代の建築様式を見ることができます。スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画「天空の城ラピュタ」のモデルだともいわれています。

モン・サン・ミッシェルは、フランス語で、Mont(モン・山)、Saint(サン・聖)、Michel(ミッシェル)。つまり「聖ミカエルの山」という意味です。キリスト教のもっとも偉大な大天使ミカエルに由来しています。ときは708年、オベール司教が夢で何度か見た大天使ミカエルのお告げを受け、聖堂の建造を決意しました。その後、10世紀に修道院ができ、14世紀の英仏百年戦争、16世紀の宗教戦争では城塞、18世紀には監獄として利用されていました。修道院として再開したのは1966年、1979年には世界遺産に登録されました。

海に浮かぶモン・サン・ミッシェル、堅牢な城壁を歩く

モン・サン・ミッシェルの門をくぐり、階段を上がって城壁に添って歩き始めると、いつの時代に建造されたものか、風雨にさらされ、苔むした石の壁が続きます。周りはサン・マロ湾。モン・サン・ミッシェルの中から見る水平線と大空が素晴らしい景色を生み出し、対岸から見る景色とはひと味違います。

モン・サン・ミッシェルは潮の満ち引きの差が最大で15mと、とても大きく、タイミングによって海に浮かぶ姿だったり、広い干潟がまわりを覆っていたり、という景色を見ることができます。島と対岸を結ぶ橋は、近年架けられたものですが、先日訪れた夜は大潮で、橋の真下で波と波がぶつかり合う音と振動が激しくて怖さすら感じたほどです。

せっかく来たのだからと観光気分が盛り上がって干潟に降りるのはとても危険です。ところどころ深いところがあり、足をとられて抜けなくなったり、潮が満ちてきたりすることもあるので、むやみに干潟や水際に行かないように、必ず現地ガイドの指示に従ってください。

おごそかな気持ちに満たされる修道院内部

繰り返しますが、モン・サン・ミッシェルは、本来は観光地ではなく聖なる場。修道院の内部にある付属教会で祈りを捧げましょう。ステンドグラスを通して、様々な色に変化したやわらかな光が注ぐと、自然に敬虔な気分になります。

最上階のラ・メルヴェイユは、他の建物につながる通路でもあります。緑の中庭を囲んで137本の柱が連なる回廊はとても美しいのです。この回廊は天空に通じる空間、庭は天国をイメージさせる場とされ、修道士たちの祈りと瞑想の場所でした。回廊が作られたのは1228年、本当に長い年月、大切に守られてきた場所なのだと実感します。修道院付属教会の屋根の上にそびえ立つ、大天使ミカエル像の金色の輝きも心に残ります。

城郭の街の記念メダル、そしてグルメを堪能する

モン・サン・ミッシェルに来た記念に何かを購入するなら、コインがおすすめです。自動販売機に2€を入れてレバーを回すとコインが出てきます。大天使ミカエルとモン・サン・ミッシェル、2種類あります。

モン・サン・ミッシェルの食べ物で名物といえば、オムレツです。発祥は1888年に開業したオーベルジュ「ラ・メール・プラール」。マダムが巡礼者にふるまったのが始まりだそうです。当時は橋もなく、潮の満ち引きを見誤って命を落とす危険もありました。遠方から徒歩で聖地を目指し、へとへとになってたどり着いた巡礼者の心と体をいやしたのがマダムが作る手作りのオムレツだったのです。

今ではモン・サン・ミッシェルの島内にあるレストランやビストロの定番メニューになっています。一般的なオムレツよりもフワフワで独特の味わい、アツアツをぜひ食べてみてください。また、近郊はリンゴの産地なので、リンゴのお酒、シードルも一緒に味わいましょう。日本で市販されているものより、コクと香りが強い、フレッシュなシードルをお試しください。

  • モン・サン・ミッシェル(Mont Saint Michel)

時間  9:3018:009:0019:0052日~831日)、

入場料 10€、オーディオガイド3

住所  BP 4 50170 Le Mont Saint-Michel

 

冬のパリ、モン・サン・ミッシェル、ともにとても寒いのですが、冬の風を感じながら聖なる場所をめぐるのは、気持ちが洗われるようです。機会を設けてぜひお出かけください。

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