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まさに飲める宝石!世界で最も高価なカクテル4杯

まさに飲める宝石!世界で最も高価なカクテル4杯

大人の社交場、バー。熟練のバーテンダーが腕を振い作り出すカクテルのレシピは、星の数ほどあると言われています。

その中でもラグジュアリーな至高のカクテルを味わいたい貴方へ。

5つ星マガジンが、世界で最も高価なカクテル4選をお贈りします。

カクテルの定義と歴史

Concord90 / Pixabay

世界で最も高価なカクテルをご紹介する前に、まずはカクテルの基本知識についていくつかご紹介します。

カクテルの定義は、ベースとなるお酒に別のお酒やジュースなどを混ぜたミックス・ドリンクのこと。
現在ではホテルや街のバーなどで気軽に飲むことができるカクテルですが、その歴史は非常に古く興味深いものがあります。

古代ローマではワインの水割りが一般的な飲み方でしたし、古代エジプトではビールに蜂蜜や生姜をミックスして飲んでいました。紀元640年頃の中国(唐)でも、ワインに馬乳を加えた乳酸飲料が飲まれていたそうです。
この頃のお酒は現代のお酒と比べて質が悪く、その味を補正するために別の飲み物と混ぜて飲むというためのカクテルでした。

また、現在の主流はキリッと冷えた「コールド・ドリンク」ですが、昔は氷が天然物の希少なものだったため、飲まれていたカクテルは常温。12~17 世紀のヨーロッパでは冬季の寒冷化のため、ホットドリンクが広く飲まれるようになります。例えば、大鍋に薬草とワインを入れ、火で焼いて熱した剣を鍋に入れて温めて飲んでいたそうです。

1876年に製氷機が発明されたことで、氷で冷やして作られる「マティーニ」や「マンハッタン」など現代のカクテルの代表格が生まれます。さらに2000年代に入ると食材などを使い、調理の技術なども応用した“食べるカクテル”「ミクソロジーカクテル」が誕生。「MIXOLOGY(ミクソロジー)」とは「MIX」(混ぜる)と「LOGIST」(研究者)を合わせた造語で、枠組みに囚われずあらゆる素材・技術を駆使して作るカクテルが流行しました。

カクテルの語源

bridgesward / Pixabay

カクテル(Cocktail)の語源は定かではなく、諸説あります。中でも有名なのは国際バーテンダー協会がカクテルの語源として採用している「コーラ・デ・ガジョ」説です。

舞台は18世紀初頭のメキシコ。ユカタン半島のカンペチェという港町にイギリス船が入船し、船乗りが酒場に向かいました。そこで皮をむいた木の枝でミックス・ドリンクを作っていた少年に、船員が「それは何?」と聞きます。少年はドリンクではなく使っていた木の枝のことを聞かれたのだと勘違いして「コーラ・デ・ガジョ」(Cola de gallo)と答えたそう。

これはスペイン語で「雄鶏の尻尾」という意味。使っていた木の枝の形が雄鶏の尻尾に似ていたことからそう呼んだそうです。「コーラ・デ・ガジョ」を英語に直訳すると「テール・オブ・コック」(Tail of cock)となり、やがて「カクテル」と呼ばれてミックス・ドリンク全般を指す言葉として広まったという説です。

粋な「カクテル言葉」とは?

longmad16 / Pixabay

花言葉のように、特別な意味が込められたカクテルがあります。ここではその一部をご紹介します。

・ギムレット「長いお別れ」「遠い人を想う」
ジン、ライムジュースで作られる、キリッとシャープな味わいのカクテル。
友人や恋人などとの別れを惜しむ気持ちを表現する意味があります。

これは、ハードボイルド探偵小説で知られる作家、レイモンド・チャンドラーの名作『長いお別れ』に出てくるセリフ「ギムレットには早すぎる」に由来しているそうです。

・カンパリ・ソーダ「ドライな関係」
苦味を楽しむリキュール「カンパリ」をソーダで割ったビターな味わいのカクテル。
割り切った関係を望みたい時にぜひ。

・ブルー・ムーン「完全なる愛」「できない相談」
材料は、ジン、バイオレットリキュール、レモンジュース、ソーダで。青く美しくスミレの甘い香りが特徴のこのカクテルは、正反対の2つの意味を持っています。

1つは「できない相談」。
カクテル名にもなっているブルー・ムーンとは、1カ月のうちに2回満月が見られる珍しい現象で、英語では「once in a blue moon」。つまり「極めて稀なこと」「決してあり得ないこと」などの意味を含んだ例えとして使われており、このカクテルには、「できない相談」というお断りの意味があります。

2つ目は「完全なる愛」。
カクテルに使うバイオレットリキュールに「パルフェタムール」というフランスのリキュールがあるのですが、フランス語でパルフェ=「完全な」、タムール=「愛」で、「完全な愛」という意味になり、このリキュールを使っているカクテルには、「完全なる愛」「めったに遭遇しない出来事」「幸福な瞬間」という意味などがあります。

バーカウンターで男性が告白やプロポーズをした時、女性がこのブルー・ムーンをオーダーしたら、どちらの意味か冷や冷やしてしまいますね・・・。

特別な思いを、あえて言葉にせずにバーカウンターでカクテルとして伝える…まさに大人の社交場であるバーにふさわしい粋な文化ですよね。

お待たせいたしました。カクテルの基礎知識をつけたところで、以下からは世界で最も高価なカクテル4選をご紹介いたします。

【1位】ダイアモンズ・アー・フォーエバー・マティーニ 200万円
(ザ・リッツ・カールトン東京「ザ・バー」)

(引用:https://forzastyle.com/articles/-/48469)

ラグジュアリーホテル「リッツ・カールトン東京」は、東京で最も高いビル、高さ248メートルのミッドタウン・タワー内にあります。
その45階に位置する「ザ・バー」で飲むことができるのが、世界一高いカクテル「ダイアモンズ・アー・フォーエバー・マティーニ」です。

その味や香りに、世界中が称賛を惜しまないスウェーデンのウォッカ「アブソルート・エリクス」にライムジュースを加えた至高のマティーニ。
マティーニ・グラスの底にキラリと輝く1カラットのダイヤモンドに注がれていきます。

普段はJAZZの生演奏を聴きながら夜景を楽しめる同バーですが、このマティーニを注文すると、特別に“ダイヤモンドは永遠に”の歌と共に、 バーテンダーが席で目の前でカクテルを作ってくれます。

特別な想いを伝える場面にふさわしい珠玉のカクテルで、プロポーズやサプライズなどに利用されているそう。ちなみに、カクテルを楽しんだ後は、このダイヤモンドで指輪を製作してもらうことも可能です。

【2位】The Gigi 約115万円(8888ポンド)
(ロンドン「Gigi’s restaurant」)

(引用:https://luxatic.com/the-top-10-most-expensive-cocktails-in-the-world/)

この「The Gigi」は、同レストランのオープンに出席した女優・歌手のグレイス・ジョーンズに感謝の意を込めて作られたカクテルです。

カクテルの材料は、1990年クリスタル・ヴィンテージ・シャンパン、1888年サマランス・ヴィンテージ・アルマニャック、アンゴスチュラ・ビターズ、砂糖、そして金箔。材料も一流の高級品を使っています。

【3位】Ono Champagne Cocktail 約106万円(10,000アメリカドル)
(ラスベガス「XS Nightclub」)

(引用:https://luxatic.com/the-top-10-most-expensive-cocktails-in-the-world/)

材料は、ルイ13世ブラックパールコニャック、1981年のシャルル・エドシックのシャンパン、Senseのローズネクター、フレッシュオレンジジュース、アプリコットピューレ。さらに、ダイヤモンドとブラックパールのゴールドネックレス、スターリングシルバーのモンブランカフリンクスがつきます。

ルイ13世ブラックパールコニャックは限定版で、世界でたった786本しか生産されていません。非常に滑らかなブレンドで、パッションフルーツ、スイカズラ、ジンジャー、ナツメグなどの味わいが楽しめます。
ボトルの小売価格は6万〜10万ドル(約635万円〜1058万円)ほどで、ショットは約2,500ドル(約2万6,000円)。

1981年のシャルル・エドシックのシャンパンは、古いヴィンテージにもかかわらず良く泡立ち、ドライフルーツの風味が特徴。Senseのローズネクターは、中央ブルガリアから3週間で収穫されたカザンラックのバラから作られたシロップ。ドリンクに花の香りを加えています。

【4位】Winston 約89万円(12,500オーストラリアドル)
(オーストラリア「Club 23」)

(引用:http://cityneversleeps.com/most-expensive-cocktail-in-the-world-the-winston/)

最後にご紹介するのは、バーテンダーのJoel Heffernanが作ったカクテル「Winston」。名前の由来は政治家のウィストン・チャーチルです。

メインとなる材料は、1858年製のクロワゼット・コニャック。1本15万7,000ドル(約1,659万円)、1ショット当たり6,000ドル(約63万4,000円)です。コニャックのほかに、グラン・マルニエのクインテセンス、シャルトリューズ、アンゴスチュラ・ビターズ、チョコレートナツメグダストなどがブレンドされています。

ちなみに、作成に16時間ほどかかるため、2日前に要予約注文だとか。宝石類などを使っていないこともあり、「世界一高価なカクテル」としてギネス記録にも認定されているカクテルです。

最後に

宝石のように高価なお酒が使われたカクテルから、本物の宝石が入っているカクテルまで、世界にはさまざまなラグジュアリー・カクテルが存在します。

冒頭でご紹介したようなカクテルの歴史や文化に触れてからグラスを傾けると、さらに味わい深くカクテルを楽しめそうですね。

以上、
「まさに飲める宝石!世界で最も高価なカクテル4杯」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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