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1099億ドルの資産家 AMAZON創業者 ジェフ・ベゾスのビジネス手腕

1099億ドルの資産家 AMAZON創業者 ジェフ・ベゾスのビジネス手腕

(写真)Jeff Bezos’ iconic laugh crop.jpg

 

いま地球上でもっとも稼いでいる人物が気になる5つ星Magazineの読者様へ。

アメリカの会社でありながら、日本はもちろん、世界各国のネット通販を成功させた人物です。ジェフ・ベゾスは、2018年にフォーブスが発表した米国の長者番付で、24年間首位を維持していた米Microsoft共同創業者のビル・ゲイツを抜いて1位となり、その資産総額は1600億ドル(約18兆円)。同番付で初めて資産保有額が1000億ドルを突破しました。保有資産が1600億円以上と発表された人物の成功法則、ぜひ知りたいですよね。

本記事では、一代でamazonをこんなにも成長させたジェフ・ベゾスの経営手腕を学び、ビジネス成功の秘訣を解き明かしていきたいと思います。

ジェフ・ベゾスって誰だ?

ジェフリー・プレストン・ベゾス(Jeffrey Preston Bezos, 1964年1月12日 – )は、1964年アメリカのニューメキシコ州の生まれ。1歳の時に両親が離婚し、4歳の時に母親が再婚した相手がキューバ系のマイク・ベゾスという人物でした。ベゾスという名前は、実の父親の苗字ではないということですね。そして、ベゾスという少し変わった響きも、キューバ系ならではということで納得のいくところです。

彼は、子供の頃から成績優秀で、16歳の時に自身が書いた論文がきっかけで、NASAからマーシャル宇宙センターの見学に招待されています。その後、名門プリンストン大学に入学。1986年に同大学を首席で卒業しています。彼は、amazon.comを創業する前に、いくつかの会社でサラリーマンを経験しています。

プリンストンの首席卒業ですから、多くの優良企業が声をかけていたようですが、最初から起業を考えていた彼はビジネス全体の仕組みを知るために、金融IT系のベンチャー企業を選びました。この就職の段階から、すでにamazon創業のための戦略があったと言えそうです。

その後、2つの会社を渡り歩き、1994年に籍を置いていた会社の内部でインターネットで書籍を販売する計画を提案したところ社長にNGをくらい、自ら起業をすることを決意。

そして、amazonの前身となる「カタブラ社」を1994年の7月に登記するに至りました。

amazonの創業からの展開

Free-Photos / Pixabay

設立した「カタブラ社」は、せっかく登記したにも関わらずその社名が不評だったようで、創業から1年以内に「Amazon.com」に社名を変更。「カタブラ」は、呪文のアブラカタブラから取ったのですが、スペルが分かりにくいなど、一般には馴染みにくかったようです。そこで、スペルが分かりやすく、世界で圧倒的な大きさを誇る川であり、誰もが知っていて、さらにインターネットの世界観が感じられるよう、「Amazon.com」に変更をしました。

この社名変更が功を奏してか、1995年のサービス開始から急成長を遂げていきます。Amazonは、現在ではどんなものでも販売している総合通販サイトになっていますが、最初は書籍からスタートしました。

実は、ジェフ・ベゾスの構想の中でのコアの発想は「インターネットでものを売る」ということだけであって、特に書籍である必要はなかったそうです。さまざまな物とその市場を徹底的に検討した結果、書籍を選択するに至りました。つまり、ビジネスモデルの構築段階からすでに、マーケティングを前提に発想をしていたということが言えそうです。

当然ながら書籍は、商品としては長い伝統のあるもので、商流も確立されていた物です。しかし、小さな店が乱立していること、種類が多ければ多いほど顧客のニーズに応えられること、返品などの非効率的なビジネス環境が当然のように定着しているといった書籍販売に関する特徴に注目し、ジェフ・ベゾスは、書籍はインターネット販売に非常に適していると判断したのです。

実際に、彼がライバル視したのは、最大手のリアル販売店「バーンズ&ノーブル」などの大型店舗だけで、そこよりも良いサービスを提供できれば一気に市場を取れると考えていました。実際に、どれだけ大型の店舗を構えても、品揃えに関してはネット販売にかなうわけはありません。しかも、値段がリアル店舗より安く、わざわざ店舗に足を運ばなくてもすぐに手元に届くとなれば、ユーザー心理としてはAmazonで買わない理由が極めて少なくなってきます。

Amazonのスタートからの成功は、実は練りに練られた計画に従って行動した結果と言えます。実際に、Amazon.comは、カタブラ時代を含めて会社登記からサービス開始までに、1年以上の時間をかけて準備をしているという徹底ぶりです。Amazon.comのシンプルで使い易いインターフェイスの裏には、周到な準備としっかりと練られた計画が存在しているわけですね。

ジェフ・ベゾスの経営の特徴

5311692 / Pixabay

ジェフ・ベゾスの経営の特徴は、圧倒的な「顧客志向」です。

ビジネスにとって何よりも重要なのは顧客の満足であり、そこさえ譲らなければあとはどれもさほど大きな問題ではない、というくらいにそのコンセプトを重要視しています。市場環境がどうであれ、競合他社が何をしようと、顧客の方だけを向くその姿勢は、むしろ恐ろしさすら感じるレベルです。

実際に、Amazon.comは、サービス開始からわずか2年後に株式公開まで漕ぎ着けていますが、なんとその時ですら利益が出ていなかったというのは驚くべき事実です。ジェフ・ベゾスは、Amazonのサービス開始以来、顧客数は順調に増加し、売上も上がっていたにも関わらず、それ以上にサービスの質を向上させるための投資をし続けていたのです。

彼の戦略は、まずは徹底した顧客サービスによりファンを作ることでした。それによって市場のシェアを取れば、利益はその後に自然についてくると考えていたようです。短期的な目先の利益よりも、徹底的なサービス向上と顧客満足を手に入れることで、のちの長期的な安定した利益を確保できると読んでいたため、利益を度外視してサービス向上のための投資をし続けたわけですね。ここまで来ると、一言で「顧客志向」と言っても、鬼気迫るものがあります。

多くの成功者に言えることですが、成功する人というのは、他の人よりも徹底した極端な何か、言わば狂気を備えている場合が多いようです。ジェフ・ベゾスの場合は、この執念とも言えるレベルの圧倒的な顧客志向が、他人では真似のできない狂気なのかもしれません。

彼にとっての顧客満足とは、以下の3点です。

  1. 品揃えが豊富であること
  2. 値段が安いこと
  3. 配送が迅速であること

この3点を妥協することなく追求してきた結果、現在も伸び続けているAmazon.comのサービスがあります。

ただ、利益よりも成長を重視した彼の経営方針も、株式公開後は利益捻出を求める株主の声に応える必要から、2001年に約1,300人の解雇をしています。しかしながら、そのような苦渋の決断もありながら、2001年の第4四半期で創業から初の黒字を計上しました。実に創業から7年後です。

これほどまでに経営を長期的に捉え、顧客満足を徹底して実現できることは正に狂気に近い。ジェフ・ベゾス及びAmazon.comの成功の本質がここにある思いがします。

Editor’s note

いかがだったでしょうか、Amazon.comの創業者ジェフ・ベゾスの経営スタンス。シンプルながら極めて強烈です。そして、その実行力も凄まじいものがあります。「顧客満足」という言葉は、今や世界のどの業界のどの経営者も口にする標語のように、若干陳腐化したイメージもありますが、ジェフ・ベゾスの実践していること、そしてそれによってもたらされている成功を目の当たりにすると、その標語を使うことが恐れ多いような気持ちになります。彼とAmazon.comの今日の成功から、事前の周到な準備・検討と、それにより導かれた信念を貫き通す強いマインドを持つことの重要性を改めて思い知らされます。

以上、「1099億ドルの資産家 amazon創業者 ジェフ・ベゾスのビジネス手腕」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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