成功哲学者ジョセフ・マーフィーと現代シンギュラリティ

大きな目標や明確なビジョンを持ち、次のステージを目指している5つ星Magazineの読者様へ。
本記事では、実際にいまこの瞬間、世界でも上から数えた方が早いほどの富裕層や成功者が日常的にマインドセットしている普遍的な成功哲学をご紹介したいと思います。
情報が多様化している現代においても、成功哲学とは、そんなにコロコロと変わるものではないようですよ。
激動時代にも普遍の法則はある?
21世紀も、もうあっという間に2020年。現人類の進化は、未踏の分野、IT、IoT、グローバル化、トランスヒューマニズム、SDGs、人口80億人、自然環境変化と、まさに激変の時代を経験しています。
この激動の時代の中においても”変わらないもの”って存在するのでしょうか?
超富裕層メディアとして成功者を研究していると、いつの時代にもそこには普遍的な「法則」の足跡を見つけることができます。
しかし、成功法則を世界中の人がいろいろな角度から常に研究をし続けているわけですから、時代の経過と共に、その種類もボリュームも法則マニュアルが膨大に増えていき、何が本当の豊かさにつながる成功法則であるかは、迷宮入りが避けられそうにありません。
例えば書籍を、1000冊読む人を勉強家と言えば聞こえが良いのですが、成功に限っては、そんなに複雑でしょうか? もしかしたら成功哲学はとてもシンプルであり、人生の実体験の改善を培う1冊の本があれば良いということもあるかもしれませんよね。
本記事でご紹介したいのは、「ジョセフ・マーフィーの成功哲学」
誰もが一度は聞いたことがある「マーフィーの法則」。ジョセフ・マーフィーの法則は多様に応用され、恋愛やビジネスに、色々切り分け焼き直しされてと、成功哲学の原本のような存在になっております。
「人から聞いたことはあるけどよくわからない」「真新しさがない」という意見もありますが、逆にこの本質を抑えればあとは不要…。とはまぁ言い過ぎでしょうか。
ここまで時代、ジャンル、国境を超えて普遍的に模範され支持される成功哲学・自己啓発セオリーは世界的にも限られます。そんなジョセフ・マーフィーの成功法則や特徴とはどんなものでしょうか。
マーフィーの人物像と成功法則の特徴
「マーフィーの成功法則」で有名なマーフィーとは、1898年アイルランド出身の著述家であるジョセフ・マーフィーのことを指します。
彼は、アイルランドとイギリスで教育を受け、世界の主だった宗教を何年にもわたって研究し、最後は「偉大な力は自分の中にある」ということを確信しています。
その後、彼はアメリカに移り、ロスアンゼルスの教会で28年間にわたり牧師として活動しました。
毎週日曜日に行われた彼のレクチャーには、1,300から1,500人もの参加者が集まるという人気ぶりで、さらに彼のラジオ番組は絶大な人気もあったようです。
そして、1976年にはカリフォルニア州のラグナヒルズというところに移住し、1981年に亡くなるまで毎週日曜日にレクチャーを続けました。
ジョセフ・マーフィーの成功法則の特徴は、一言で言えば自分の「潜在意識」へ訴えることです。
彼によれば、本来人は誰でも、豊かに、幸福感に満ち、そして健康に生きるために生まれてくるのであり、そしてその実現は、自分の潜在意識の力に訴えかけることによって齎される、のだそうです。
彼は、あくまで宗教家であり、いわゆるビジネスマンや経営コンサルタントではないため、その成功感や教えも、完全に観念的なアプローチをとります。すなわち、成功の秘訣は、完全に自身の心の持ち方が決め手になるのであり、人間の思考が全てその人の人生だと主張します。
彼のロジックは極めてシンプルで、人間は心の底から本当に思っていることが実現してしまうようにできているのだと言います。
ですから、良いことだけを考え、良いイメージだけを信じきることができれば実際に良いことが実現し、また、ネガティブなマイナスなことを観念してしまうと、実際にマイナスのことばかりが起きてしまうのです。
実際に、彼の著書の中には、キリスト教の聖書からの引用も多く、いかにも宗教家指導者らしい言説にあふれているため、非科学的で空想的理想論とも取られがちです。
しかし、彼のその著書の中には、にわかには信じられないような事例がいくつも紹介されており、また一つ一つ説得力のある表現をされているため、多くの信奉者の心をつかんで止みません。
実際、彼のセオリーの信奉者であり、多くの彼の著書の日本語翻訳者に、大島淳一氏がいますが、その実態は上智大学名誉教授の渡部昇一氏であり、日本を含めた多くの世界中のインテリ層の支持を受けています。
マーフィーの言う潜在意識ってなんだろう?
潜在意識とは、自分で認識できない心の深層にある意識のことを指します。この潜在意識こそが、その人の運命を決定づけるものだとマーフィーは言います。
彼によれば、潜在意識は無限の可能性を持っており、神の無限の力を味方につける媒介になるものだと主張し、彼が定義する潜在意識の特徴をポイントを箇条書きにしてみると、
- 潜在意識に刻まれた情報はやり損ねることはなく必ず実現する
- 潜在意識で考えていることがその人の人生そのものである
- 貧困も富裕も潜在意識の心の状態である
- 潜在意識に刻んだものはプラスのものは増大に働き否定的な発想は減少を増幅する
- 心配事があるということはまだ潜在意識を完全に信じきれていない証拠である
といったものです。
そして、成功のためには、あまり歯を食いしばって頑張り過ぎるようなことはやるべきではないと言います。
つまり、潜在意識に成功イメージを引き渡し、あとは信じてそれに従うだけでよく、ジタバタするな、ということなのです。むしろ、心配して忙しく立ち働いてしまうのは、マイナスに働くと言っているわけですね。
なんとも、ありがたい素敵な話です。
実際に潜在意識を活用してみる方法
では実際に、マーフィーが提唱する潜在意識へ情報を引き渡し、神の万能の力を実際に味方につけるにはどのようにすれば良いのでしょうか?
これには、潜在意識に訴えやすい心身の状態の時に、実現したいセルフイメージや言葉を内なる潜在意識に向かって訴えかければいいのです。そして、その最も効果的な状況というのが、心が平穏で落ち着いていて、体もリラックスしている状態の時。
具体的には、寝る直前と起きた直後が最も好ましいとしています。すなわち、自分が実現したい状態や状況のイメージを鮮明にし、あるいは具体的な言葉にし、それを潜在意識に刷り込むように繰り返し繰り返し訴えかけるのです。いま流行りの朝のルーティーンですね。
例えば、大きな家に住みたい、あるいは高級車に乗りたいという願望があれば、実際にそういう体験をしている自分の情景を想像し、それを繰り返し自分の心理の深い部分に刻み込むようにイメージする。あるいは、今、どこか体に不調な部分があったとすれば、それが完全に治って元気になっている自分を想像する。
恋愛についても、もし、理想的な異性と出会い結婚したいという願望があれば、理想的な相手を想定しその人と一緒にいる風景をイメージして、潜在意識に引き渡すのだそうです。
そうすると、時期はそれぞれマチマチながら、必ず実現するのだとか。
むしろ、マーフィーの書き方は、「潜在意識は極めて強いものなので、一度刻まれたイメージは、実現せねばならないようにできている」というくらいに、絶対にそうなると言い切っています。
日々、現実的な生活の中で戦っていると、「そんなに都合のいい話はあるかよ」と、少し馬鹿にされたような気にもなりますね。彼のセオリーについては、客観的な定量データによる裏付けなどは困難だと思われるので、結局は信じるか信じないか、ということになるわけです。
とはいえ、実際にマーフィー博士が関わった人の多くが、彼の教え通りのプロセスの中でそれを実践し、結果を出してきたという事実は無視できないところかと思います。
日本語でも、「念ずれば現ず」という言葉がありますね。要するに、強く思えば現実になると。恐らく、マーフィーの成功理論の根本は、この「念ずれば現ず」と同じだと思います。
ポイントは「念ずる」ということかもしれません。つまり、単に「思う」や「希望する」といった通常レベルの言葉よりも、ずっと強く深い意味を持った「念ずる」。
この究極的に強烈かつ深く、思い願うことができるようなことは現実化する場合が多いということは言えるような気がします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。マーフィー博士の潜在意識に深く訴える成功法則。それは実にシンプルなものでした。
繰り返しになりますが、信じる、信じないは、人それぞれだと思います。
ただ、自分の成功を信じないで半信半疑のまま成功する人はほとんどいないはずです。成功を、そしてさらなる発展を目指す以上は、強く強く願うことは、やっても損のないことであることは間違いのないことでしょう。
以上、
「成功哲学者ジョセフ・マーフィーと現代シンギュラリティ」でした。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。