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【紳士淑女に贈るラブレター 第3回】パーティで輝くマナー

【紳士淑女に贈るラブレター 第3回】パーティで輝くマナー

こんにちは、プロトコールジャパン株式会社代表の花房英子です。

暮らしの小さなヒントになればと思う事柄をプロトコール・マナーからの目線で、お読みくださる紳士淑女の皆様に心を込めてお届けします。

海外、国内を問わず、パーティに招待される機会が多い皆様に向けて、パーティのお席で大切な大人のマナーのお話しです。

花房英子 EIKO HANAFUSA

花房英子 EIKO HANAFUSA

プロトコールジャパン株式会社代表取締役

2006 年 プロトコール・国際マナー研究家の母とコミュニケーションツールとして一般社会に「身近なプロトコール」を普及させるプロトコールジャパン株式会社設立。

主宰するメゾン・フラワータフトでは「おうちを素敵に、おうちで素敵に」をコンセプトに、空間&テーブルコーディネート、プロトコールとマナー、ホームパーティの開き方などのスクール運営、企業向け提案、セミナー、制作監修、コラム連載などの活動中。食空間コーディネーター、フォトグラファー

Protocol Japan> http://www.protocol-japan.co.jp

Maison FLOWERTUFT  https://www.flowertuft.com

招待されたパーティに出掛ける

パーティには、晩餐会、午餐会、レセプション、カクテルパーティなど様々な種類があり、公的なフォーマルパーティほどホテルなどの施設で開催されます。第 2 回の続きで 、会場に着いてから始まります。今回は着席スタイルのパーティです。ロールプレイングをイメージして読み進めてくださいね。

常にレディファーストを

男性の方はご自分のパートナーのエスコートはもちろんですが、ドアやエレベーターで居あわせた方にも、扉を押さえておくなど、相手の年齢に関係なくレディファーストを忘れないようにしましょう。ご自分だけ先に行ってしまうことのないようにお気をつけくださいね。レディファーストはプロトコール原則のひとつ。エグゼクティヴには必須です。スマートに出来ない男性は一挙にマイナスイメージを周りの人に与えてしまいます。女性は遠慮せず、でも高慢になるのではなくエレガントな立ち居振る舞いでレディファーストを受けましょう。そのほうが男性も輝くのです。

テーブルに着いたら

席に着く時、少なくとも両隣の方には会釈をしましょう。これから数時間、食事をご一緒する方々に「よろしく」というご挨拶です。笑顔で軽く言葉を交わしてもよいでしょう。皆さんに与える貴方の印象も、有意義なパーティになるかどうかも最初が肝心です。そして椅子に掛けるときは左側から。紳士淑女らしく美しい姿勢で食事を楽しみましょう。 深く腰掛け、背筋を伸ばして座ります。背もたれに体重を預けすぎないようにしましょう。男性の方は右隣の女性のケアをします。椅子に掛けるときもサービスの方がいなければ椅子を引いてあげましょう。

社交のパーティは基本的には夫婦同伴ですが、ほとんどの場合並んでは座りません。席次は主催者が決めているので指定通りの席に着きます。招待客同士で勝手に席を替わることは主催者に対して失礼にあたります。

呼称のエチケット

会話をする際、相手への呼びかけが必要になります。高位高官に対しての呼称は、君主へは Your Majesty、ロイヤルプリンス /プリンセスには、Your (Royal)Highness です。 日本語の閣下にあたる Your Excellency は広く使えますが、個別への呼びかけとしては、大統領なら Mr. president 、首相には Mr. Prime Minister 女 性首相の場合は Madame Prime Minister、大臣は Mr.(Madame) Minister など。

一般の場合の呼びかけは Mr.(Mrs. Miss)+苗字になりますが、職業を把握しProfessor+苗字、 Doctor+苗字などの使い分けも必要です。また相手から ”Call me~ ”と気軽にファーストネームで呼んでくださいと言われる場合もあります。

テーブルマナー

マナーが身についていれば、会話を楽しみながら流れるようなリズムで食事が出来ます。マナーに不安なところがあり、これで合っているかなと考えながらの動作はぎこちなく、ご自身も楽しめません。パーティの一番の目的はコミュニケーションです。まわりの方と会話のキャッチボールをしながら美しいマナーで食事を楽しみましょう。ここで間違いやすい箇所やキラリと光るポイントをお伝えします。

カトラリーの扱い方はマナーの基本

テーブルセッティングは右利きのひとを主体に考えて置かれています。そのまま使う方は右手にナイフ・左手にフォークですね。料理は左側から一口ごとに切ります。予め全部切り分けてしまうようなことはしませんよう。フォークは右手に持ち替えずにそのまま左手で口に運ぶようにしましょう。切る動作は肘が上がると美しくありません。

食事中にカトラリーをお皿に置く時、ハの字に置きますが、ナイフの刃は必ずご自分の方に向いているようにしましょう。刃が他人に向くのはマナー違反です。敵意の表れとみなされてしまうのでご注意ください。

フォークの背に料理を乗せなければならないと習ったのですが・・・と、生徒さんに質問されることがあります。道具は使いやすいように作られています。どうぞフォークの腹を 使って召し上がってくださいね。

パンとバターのマナー

右手にあるパンはお隣の方のもので、ご自分のものは左手にあります。パンと一緒に出されるバターは共有のことも少なくありません。他の方が不快に感じるような取り方はしないようにします。配分に気をつけて綺麗に必要な分量だけ、ご自分のパン皿にまず取ります。そして、そこから一口大にちぎったパンにご自分のナイフでつけます。バターを一度に塗ったり、ひと口で入りきらないパンを丸ごと手に持って食べるのは避けましょう。

いつまでも綺麗なグラスで

食事中、ワイングラスを手に取る前にナプキンで口元を押さえましょう。ナプキンの扱い方は1をご参照ください。グラスをテーブルに戻す場所は右側です。またワインを注がれる時にグラスを持ち上げないようにします。

食後のコーヒー

食事が終わってほっとひといき。コーヒー、紅茶に砂糖を入れる場合は、スプーンに乗せてカップに沈めます。砂糖やミルクを入れたあとはスプーンで勢いよく混ぜるのではなく、器に当たらないよう静かに数回スプーンを動かします。

着席スタイルのパーティで、より素敵な紳士淑女として過ごして頂くポイントをお伝えしました。どうぞ素敵な笑顔で素晴らしい時間となりますよう。

それではまた次号でお目にかかりましょう。

文・写真   花房英子

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