世界の超巨大ダイヤモンドのご紹介
もうすぐクリスマスですが5つ星Magazineの読者様は何をプレゼントしますか?
本記事では、実際に購入は難しいものの、夢のような圧倒的な存在感の巨大ダイヤモンドのお話をプレゼントいたします!
79億円 オールダイヤモンドのリング
- 価格:79億円
- 大きさ:150カラット
まずご紹介したいのがこの指輪。
2012年に発表されたダイヤモンドのリングです。
スイスにある「Shawish」という会社が、世界で初の指輪を作り上げました。
画像をご覧いただければおわかりの通り、なんとすべてがダイヤモンドでできています。
金やプラチナの輪にダイヤがのっているのではなく、リングの部分もダイヤなのです!!
さらに、この指輪は一つの大きなダイヤモンドを研磨して指輪の形に仕上げています。つまり、元になっている原石も相当な大きさでないと、ここまでの指輪の形成は不可能なのです。
削った方の石だけでも、相当の価値のダイヤモンドが取れたことでしょう。
この芸術作品とも呼べそうなダイヤモンドの大きさは150カラットで、気になるお値段は7000万ドル(=約79億円)です。
動画もご紹介します。
「The World’s first Diamond Ring by Shawish – 3D Animation」
あくまでイメージ映像ですが、息を呑むような存在感を味わっていただけると思います。
全方位がダイヤモンドということで、傷がつかないか心配する声も出てきそうですが、ダイヤモンドは世界で最も硬い物質です。ちょっとやそっとのことでは、かすり傷一つつけることはできません。
全方位がダイヤというのもある意味で理にかなっているのかもしれませんね。
88億円 ピンクダイヤモンドの指輪
- 価格:88億円
- 大きさ:59.60カラット
次にご紹介するダイヤモンドは、ひとつの宝石としては、史上最高額で落札されたピンクダイヤモンドです。
1999年に、ダイヤモンドの採鉱・流通・加工・卸売会社『デビアス』(De Beers)がアフリカで採掘したもので、原石の状態では132.5カラットだったそうです。
その後、シュタインメッツ・ダイヤモンズが、2年をかけてカット・研磨を施し、競売にかけられました。
このダイヤモンドは59.60カラットまで磨き上げられ、指輪に装着された状態での大きさは縦2.69センチ、横2.06センチで、重さは11.92グラム。
『ピンク・スター』と名付けられ、2013年11月ニューヨークのダイヤモンド研磨工のアイザック・ウォルフ氏によって、8300万ドル(約88億円)で落札されたのですが、代金を支払えないという事態に陥ったために、買い戻しとなってしまいました。
この『ピンクスター』は、現在「在庫価格」として、7200万ドル(約73億6000万円)とされています。
先にご紹介した「Shawish」のダイヤモンドよりも高価なのは、ピンクダイヤモンドの希少性や、このダイヤモンドの質自体が大変に素晴らしいためなのです。
カラーのついたダイヤモンドなど邪道という方もいるのですが、市場の評価は素直で、イエローダイヤやピンクダイヤモンドなども、ハイブランドが積極的に商品開発に乗り出していることから、年々人気が上昇していることは無視できない真実ですね。
ダイヤモンドの価値とは?
そもそもなぜ、ダイヤモンドが高い価値を持っているのでしょうか?
簡単に言うと、3つの理由が上げられます。
- 採掘量が希少
- 採掘が大変
- 加工が困難
採掘量が希少
そもそも、ダイヤモンドの採掘量自体、決して少なくはありません。しかし、それは宝石になる前の段階の原石の採掘量の話。その原石が磨かれることによって、宝石としてのダイヤモンドになります。
しかし、原石から宝石としてのダイヤモンドになる確率は、1割程度といわれています。そのため結果的に供給量が少なくなり、ダイヤモンドは高価になってしまうのです。
たとえ大きな原石を発見できたとしても、最終的な商品として使える部分のクオリティが評価対象となるため、原石の価格は品質に大きく左右されるものです。
採掘が大変
ダイヤモンドは、地中150キロという、かなり深いところで生成されます。しかし、人類の技術ではそこまで地中を掘ることはできません。そのため現在では人類の手の届く範囲で探すという方法で採掘しています。
さらに、原石が存在している可能性の高いところを採掘するのに、大変な手間がかかります。そのため結果的にお金がかかり、ダイヤモンドは高価になります。
そして品質の良いダイヤモンドを発見するのには、何より強運の持ち主が必要。そして採掘し終えた後も、盗難されないための運も必要で、何重にも幸運を必要とするのですね。
加工が困難
ダイヤモンドは非常に硬いため、加工するには手間がかかります。ときには手作業での加工が必要になることもあるため、それがさらにダイヤモンドの価格を高価にしています。加工作業にかかる費用も高額なのです。
このように、宝石として私たちの手に渡るまでにさまざまな工程を重ねているため、ダイヤモンドは高価なのです。もちろん、繊細なカットが施されたダイヤモンドの輝きには、抗い難い魅力があります。それには長年積み重ねられた人類の叡智も刻まれているのです。
加工には高度なシュミレーションが必要とされ、想定より小さく、輝きも少なくなることもあるとか。加工時のミスで割れてしまうこともあるために、最終的なダイヤモンドの形になるまでには、本当に様々ストーリーがありますね。
巨大ダイヤモンドの採掘
これまでに採掘されたダイヤモンドの例をご紹介します。
- 3106カラット:カリナン
- 1109カラット:レセディ・ラ・ロナ
- 995カラット:エクセルシオール
- 969カラット:スター・オブ・シエラレオネ
- 910カラット:アフリカ南部にあるレソト王国のダイヤモンド鉱山
原石ではラグビーボールほどの大きさのダイヤモンドが採掘されることはあるそうですね。
しかしその先の加工技術によって、そのダイヤモンドの最終的な形状が決まります。
ラグジュアリーの宝石として、工業製品用として、ダイヤモンドには様々な使い道があるものの、宝飾ともなると原石の数倍から数十倍の値段になっていきますので、おそらく購入はロイヤルファミリーか、その取り巻きによって購入されていくことが大多数でしょう。
最後に…
ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。
今回取り上げたダイヤモンドの指輪は2つと少なめですが、いずれもまだ、具体的な所有者は決まっていないようです。
このリング自体がとても希少で、クリスマスプレゼントとして送るには困難かもしれません。しかし、これらのダイヤにも負けない特別なプレゼントを特別な人に贈りたいものですね。
以上、「世界の超巨大ダイヤモンドのご紹介」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。