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王族を煌びやかに飾るティアラをご紹介

王族を煌びやかに飾るティアラをご紹介

美しく彩る装飾品は、いつも女性の憧れですが、その中でもティアラは皇室や結婚式というような「特別なイメージ」があります。本記事では、ティアラについて理解を深めて頂けるよう、その秘密を5つ星Magazineの読者様へご紹介します。

ティアラというもの

ティアラは正装するときに用いるもので、宝石・花などをちりばめた婦人用の冠状の装飾品ですが、単なる装飾品とは異なり、ティアラのデザインや高さは、着ける女性の身分と着ける場の格式によって決まってきます。

一般の方がつける機会は、舞台衣装や婚礼時などに限られるのですが、皇室や海外の王室では、正装をする際に用いられる格式高いものです。

ティアラの起源は古代エジプトに端を発します。

王族など高貴な支配者を埋葬する際も、その功績や敬意の印として、遺体にティアラを着用させました。死者への敬意を払う象徴的な存在としてのティアラは、ギリシア時代になると、最高位に位置するものに捧げられる神性の象徴へと変わっていき、現在に至ります。

世界で一番高価なティアラ

ティアラとして、過去最高額で落札されたのが以下の写真のものです。

世界最高額ティアラ

引用:GOLDDUST

競売大手サザビーズが開催したオークションで、1128万スイスフラン(約10億3800万円)で落札されました。
このティアラは、フランス皇帝ナポレオン3世の妻ウジェニーがかつて所有していたとされるものです。エメラルドとダイアモンドがあしらわれており、1900年ころにドイツの王子が二番目の妻のために作らせたものです。

最初の持ち主であるウジェニー・ド・モンテイジョは、スペイン貴族の娘として生まれ、華やかなフランス文化の中で育まれました。その美しさと快活さはヨーロッパ社交界でも有名で、多くの王侯貴族からプロポーズされたといわれています。

ティアラの宝飾物的な価値と、歴史文学的な価値とが重なり、その取引価格だけでは評価できない価値を内在させた世界に散らばる様々なティアラ。その輝きの中に、深い魅力とベールに包まれています。

イギリス王室に受け継がれたティアラ

ダイアナ妃

引用:GOLDDUST

イギリス王室において、過去一大センセーションを巻き起こしたのが故ダイアナ妃。

上記写真のティアラは『ケンブリッジ・ラヴァーズ・ノット・ティアラ』と呼ばれるもので、姑のエリザベス女王から結婚祝いに贈られたものです。19個の巨大なしずく型の真珠と、無数のダイアモンドがちりばめられています。

以前はエリザベス女王も身につけていました。元々、これはエリザベス女王の祖母にあたる、メアリ女王からの贈り物だったそうです。

もう一つ、ご紹介します。

英王室ティアラ

引用:GOLDDUST

上の写真のティアラは、元々ロシア最後の皇帝ニコライ2世の叔父にあたるウラジミール大公が、妃のマリア・パヴロヴナのために作らせたものなのですが、その後にロシア帝国は崩壊。パヴロヴナはフランスへ亡命するものの、その地で死亡します。
共に亡命していた四男のアンドレイ大公一家や、ティアラ自体をすでに相続していた長女のエレナ・ティス・ザニアス一家がティアラを受け継ぐものの、生活に困窮しており、当時のイギリス国王ジョージ5世妃メアリーに売却されました。

長寿を全うした太王太后メアリーの遺産は、息子の国王ジョージ6世ではなく孫のエリザベス2世女王が相続することになり、件のティアラはエリザベス2世が所有するに至りました。

この写真ではエメラルドが見事に映えていますが、元々は真珠が使用されていました。中の宝石は付け替えることができ、所有者の好みでさらに追加することができるものもあるそうです。しかし、宝石もこれだけの数になると大変な重さになりますが、それも格式を象徴する上で意味のあるものなのです。

上記で述べた世界最高額で落札されたティアラは、間違いなく世界最高峰ですが、イギリス王室において受け継がれるこれらのティアラも、それに劣ることなく最高峰であると言えるでしょう。

このように、ティアラは王室において、未来に受け継がれる歴史と格式の高さの表れとも言えます。

ロシアンスタイルのティアラ

ここまで、フランス、イギリスと紹介してきましたが、ロシアにも非常に優れた文化が存在していました。

1860年、フランスでは第二帝政が、イギリスではヴィクトリア女王の治世が円熟期を迎えていました。それぞれが華麗な宮廷文化を謳歌していた頃、ロシアにおいても宮廷の華やかさには目を見張るものがありました。

折衷主義の考え方が広まる中、ティアラのデザインも同じく折衷主義的で、過去の芸術からインスピレーションを受けたものが中心になっていきます。

なかでもココシュニックとよばれる、伝統的なロシアのヘッドオーナメントから発展したロシアン・スタイルのティアラは、他のティアラの追随を許さないほど壮麗でした。

ココシュニック

引用:GOLDDUST

このティアラは、デンマーク王女のアリックス(アレクサンドラ女王)が、イギリス王室のエドワード皇太子と結婚する際にロシアに作らせたものです。

まさに豪華絢爛で、美しさだけでなく威厳をも含んだ造詣、装飾がなされています。

日本が誇るMIKIMOTOのティアラ

日本にもティアラは存在していました。

鎖国が終わり、皇室の洋装化と共に、日本にもティアラが導入されました。不平等条約の改正を悲願としていた日本は、十分に近代化・西洋化が進んでいることを、欧米諸国にわかりやすく示す必要があったのです。

1886年(明治19年)には、洋服が全面的に女子の宮廷服と定められ、皇后が先立って洋服を着用することによって、貴族や華族の女性たちもそれに倣うようになりました。儀式や外交の場では、西洋の宮廷と同様に、きらびやかにティアラの着用が求められるようになりました。

現在、日本の皇室おけるティアラは、予算を設けて「入札」という形で製作業者が選定されています。直近の例(2015年10月現在)では、眞子さまのティアラの製作業者は「和光」で、金額は2850万円。佳子さまのティアラについては「ミキモト」が製作することになり、金額3000万円弱。

しかしながら、これらのティアラは個人の所有物になるわけではなく、国の所有物として管理されることになります。

このミキモトは、明治40年に創業した装身具メーカーで、激動の時代と文化的な変化の中で、揺るぎない永遠の価値を生みだす日本の企業です。現在では、ジュエリーメーカーとして、ブライダルにもミキモトのティアラを冠るシーンが多く見受けられることでしょう。

欧州の王族が身につけるティアラに比べると、割安な気がしますが、それでも大変に高価なものです。

最後に…

ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。

ティアラは日常生活では頻繁に目にするものではありません。一般の方でも、身につけるのはいわゆる「ハレの日」など、おめでたい時に限られる印象です。しかし現代では、王室や皇室、国家の催事では、国の威厳、品位を示す上で大変に意味のある装飾品なのです。

今回紹介したものに匹敵するようなティアラを手にできるようになりたいものですね。

以上、
王族を煌びやかに飾るティアラのお話」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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