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ウイルスにも立ち向かう偉大なる植物の香り。 アロマセラピーの数年後の市場規模は28億ドル?!

ウイルスにも立ち向かう偉大なる植物の香り。 アロマセラピーの数年後の市場規模は28億ドル?!

エッセンスオイルといえば、アロマセラピーをはじめ、香りによる癒しへの効果のイメージが強いですが、今、その抗ウイルス力にも注目が集まっています。世界が新型コロナウイルスに震撼する今、エッセンシャルオイルのパワーに迫ってみました。

今、注目されるエッセンスオイルの抗ウイルス力。

植物から抽出される芳香に満ちたエッセンスオイルは、古くからウイルス対策をはじめ健康を守るために、そして美容のためにも使われてきました。植物から抽出されたエッセンスオイルをセラピーに使用するのが、アロマセラピーです。アロマセラピーは、日本でも徐々に定着しつつありますが、今後ますます市場規模が拡大して広く深く浸透すると予測されています。アメリカのリサーチ会社の調査結果によると、世界のアロマセラピーにおける2018年度の市場規模は13億ドルで、2026年には28億ドルになると予測されています。

その背景として、アロマセラピー関連商品の質の向上、治療目的での使用(日本では現在医療目的での使用は不認可)、皮膚トラブル解消のためスキンケアやヘアケアニーズの増加、ストレスを感じて解消法を求める人の増加などがあり、市場拡大の要因とされているのです。

 

日本でも浸透しつつあるアロマセラピー。

フランスなど医療目的での使用が認可されている国もありますが、日本ではアロマセラピーが浸透し始めて2030年と歴史が浅く、まだ正式に医療用途として認可されていません。それでも、理学療法などの分野でアロマセラピーを学び、有効に利用したいという人が増え、ヨガのレッスンなどでもアロマを取り入れて相乗効果でリラクゼーションや免疫力アップへの働きかけを行うものなどもあります。また、数年前には、認知症対策としてラベンダーとオレンジのエッセンスオイルが紹介され、売場から姿を消したこともありました。世界的に新型コロナウイルスに対する不安が拡大する中、アロマセラピーは予防法、防御法のひとつとしても注目されます。

 

ペストの予防にも生きた植物の芳香成分。

ペスト医師

人類の歴史の中でも最も恐ろしい疫病といわれてるペストは、17世紀にヨーロッパで猛威を振るい多くの死者を出しました。治療にあたったのは、ペスト医師と呼ばれた人々で、多くの人を分け隔てなく治療したそうですが、その独特のコスチュームでも有名です。特に特徴的な鳥の嘴のようなマスクには、アロマセラピーに使用されるハーブが入れられていました。また、香水の原料として使われるエッセンスオイルの産地で有名なフランスのグラースで、植物から精油を作り出す工場に勤務していた人々は、ペストにかからなかったといわれています。ペスト医師の嘴のようなマスクでなくても、現代のマスク、手に入らなければハンカチやティッシュにほんの少しつけて人混みの中では口や鼻をおおうように使用するだけでも、エッセンスオイルは、植物の偉大なる抗ウイルス力とリラックス・リフレッシュ効果で私たちを守ってくれるでしょう。

 

わずか0.05mlに生きる膨大な植物の力。

エッセンスオイルの中でも高価なローズオットーは、ダマスクローズの花から抽出されます。1㎏のローズオットーを抽出するためには、3トンものバラの花びらが必要です。そのため、ローズオットーの精油は非常に高価ですが、たくさんのバラの花が使われていることを思うと、当然の価値と納得できるだけでなく、小さな瓶に詰められた、ひとしずくを大切に使おうという気持ちになります。

エッセンスオイルのボトルは大抵の場合、一滴が0.05mlになるように作られています。エッセンスオイルは、キャリアオイルと呼ばれる香りの少ない植物オイルや精製水と混ぜて、マッサージオイルやスプレーにして利用することができます。その際に肌に優しく、しかも最大限エッセンスオイルの恩恵が受けられるよう適切なパーセンテージでブレンドする必要があるので、一滴が0.05mlになるようにボトルが設計されているのです。

 

嗅覚を幸せにする贅沢。

ローズオットーのボトルを開けると広がるバラの馥郁たる香り。優雅で満ち足りた幸せな世界が広がります。美味しいものを食べて味覚を幸せにする贅沢、

趣味の音楽で聴覚を満足させる贅沢、美しい景色や絵画を見て視覚から心を満たす贅沢、人とのふれあいやシルクや優しい天然素材のファブリックに包まれる触覚に心地よい贅沢。五感の欲求の中で嗅覚に対して贅沢をすることは忘れがちではないでしょうか。嗅覚は、記憶をつかさどる脳の扁桃体と海馬と、密接な関わりがあると言われているので、嗅覚を通して得た心満たされる幸せな時間は、深くよい思い出として心に残ります。これまで忘れがちだった嗅覚を満足させる贅沢に目覚めてみませんか。

抗ウイルス対策だけでなく美容効果にも期待。

有機栽培など天然の植物由来成分にこだわった、お肌に優しいナチュラル系ブランドはもちろん、ハイブランドがプロデュースする高級スキンケア商品にも、多くのエッセンスオイルが使用されています。

天然の植物由来のスキンケア化粧品は、効果よりもデリケートなお肌にも低刺激な優しさで注目されていましたが、開発が進み、有効成分の抽出やお肌への浸透力もアップし、機能性や効果への期待に応えるものが増えています。

アロマセラピーの世界では、エッセンスオイルを使ってスキンケアアイテムを手作りする楽しみもあります。エッセンスオイルの持つスキンケア効果とお肌をしっとりさせたい、保護したい、トラブルを回避したいなどのニーズ、そして自分の好きな香りかどうかを考え合わせ、エッセンスオイルをセレクトしてブレンドするのは楽しいものです。大好きな香りで作った化粧水や美容液、リップクリームなどは、毎日の洗顔後などのスキンケアの習慣を、幸せで心地よい満ち足りたものにしてくれます。

 

レアバリューな高級エッセンスオイルセレクト。

高価で希少価値のあるエッセンスオイルは、ローズオットー以外にもあります。レアバリューなエッセンスオイルの期待される効果や特長などをご紹介しましょう。

・ローズオットー

ローズオットーと呼ばれるのは、バラのエッセンスオイルの中でも、水蒸気蒸留法で作られるダマスクローズのエッセンスオイルだけです。抽出方法には2種類あり、その1つは水蒸気蒸留法によるもので、使われるのはバラの花びらと水蒸気のみのナチュラルな方法です。もうひとつのアブソリュートは、溶剤使用して抽出されるもので香りの抽出法としては水蒸気蒸留法より効率がよいため価格が抑えらます。アロマセラピーでは、高価ですが水蒸気蒸留法で作られたよりナチュラルでピュアなエッセンスオイルが好まれます。この方法でエッセンスオイルを抽出すると、バラの香りと有効成分が溶け込んだローズウォーターもいっしょに作られます。そのまま化粧水として利用できます。そんなローズオットーの中でも品質が良いといわれているのは、ブルガリアの山脈の谷間の「バラの谷」で作られるものです。ブルガリア国立バラ研究所では、徹底した品質管理で国家基準を満たしたものだけをブルガリアンローズオイルと認めています。

 

・ネロリ

ビターオレンジの花から水蒸気蒸留法で抽出されたものが、ネロリと呼ばれるエッセンスオイルです。ビターオレンジの木は花を咲かせるのに時間がかかる上、小さな花びらを1kg集めてやっと1gのエッセンスオイルが採取できるためローズオットーと並んで高価です。ビターオレンジは、実の皮の部分からビターオレンジのエッセンスオイル、枝や葉からはプチグレンと呼ばれるエッセンスオイルが抽出されます。

ネロリは、華やかな社交界とのつながりが深く、語源となったのは、17世紀イタリアのネロラ王国のアンナ・マリア王妃がビターオレンジの花のオイルを当時流行していた革の手袋の匂い消しに使用したことから、ネロリの手袋という言葉が生まれたそうです。イギリスのビクトリア王朝の時代には、コルセットで締め上げた女性の気つけのために使われたとのお話もあります。

 

・アンバーグリス(竜涎香)

マッコウクジラの結石から生まれる至福の香り、それが竜涎香です。古来から香料として、媚薬としても珍重されてきました。マッコウクジラは腸内で消化しきれなかったイカの嘴を結石化してくるみ、排出することで、体内を傷つけないようにするそうです。限られたクジラの体内でできた結石が海に排出され、それが香料として利用されるようになった、そんな気が遠くなるほどの偶然の産物、だからこそ希少価値があり、高価なのです。原料からは想像もつかないくらい、甘く上品な香りです。

 

今、おすすめのエッセンスオイル使用方法。

・アロママスク

市販のマスクにエッセンスオイルを一滴、染み込ませて使用します。マスクがなければ、ハンカチやポケットチーフに染み込ませてバッグやポケットに。人混みの中では、取り出して口や鼻をおおうように使用します。

・抗菌アロマスプレー

精製水とエッセンスオイルをスプレーボトルに入れて混ぜます。ルームスプレーとして、あるいは手の消毒にも使えます。オイルと水は混ざりにくいので使用する前によくシェイクしましょう。無水エタノールを少量加えると混ざりやすくなります。

・アロマバス

お湯をはったバスタブにエッセンスオイルを数滴入れてかき混ぜて入浴します。

・アロマウエットティッシュ

ボウルに水をはり、エッセンスオイルを数滴入れてよくかき混ぜ、ティッシュを入れて絞ります。お手拭きやダスターにも使用できます。

 

エッセンスオイル使用時の注意ポイント

・エッセンスオイルの原液をそのままお肌に直接塗るのはやめましょう。希釈率の目安は水やキャリアオイルに対しエッセンスオイルの量は1%以下にします。

・たとえ水などで薄めたものでも飲用、食用に使用するのはやめます。

・エッセンスオイルを使って作ったマッサージオイル、化粧水などを使用する際は、必ずパッチテスト(目立たない部分の肌で使用してみて反応を見る)を行いましょう。

・精油によっては妊娠中や高血圧などの場合、使用を避けたほうがよいものがるので、注意します。

・アロマセラピーは、人によって合う合わないがあるので、自己責任において

 自分の状態に合わせて行うようにするのがおすすめです。

・異常があった場合、気になることがある場合は医師の診断を受けてください。

今回は、抗ウイルス対策として、嗅覚を満たす贅沢として、エッセンスオイルをご紹介しました。またいつか、ジャスミンや沈香などのまだまだあるレアバリューなエッセンスオイルや、もっと贅沢な楽しみ方についても、ご紹介したいと思います。

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