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プレゼントに選びたい京都の高級オーダー箸

プレゼントに選びたい京都の高級オーダー箸

毎日使うお箸ですが、皆さんはどんなお箸を選んでいますか? いただきものだったり、見た目で選びがちではないでしょうか。使用頻度はすごく高いのに、あまりそこに意識は向けられていないようです。いいお箸ってどんなものなのでしょうか、本当に使いやすいお箸ってどんなものなのでしょうか。今回はお箸について調べてみました。

お箸の歴史

日本では古くからお箸が使われてきましたが、それまで祭祀用だった箸らしきものを食事に使うように通達したのは、聖徳太子だとされています。上流社会から徐々に民衆に広がって、日本人らしい美意識を取り入れた箸の文化が生まれたのです。

日本のお箸の先が細いのは、魚の骨を取るような細かい作業をするため、また料理は1人前ずつ提供されることから手の届く範囲の短めのサイズ。素材には竹などの木を使った塗り箸が多いようです。

お箸の習慣が日本より古い中国では、宴席で主人が客に料理を取り分けるため、遠くの器にも届くように太くて長いものが用いられ、昔は象牙や水牛の角などが素材だったようです。韓国のお箸も日本より長く、昔は銀や銅製のものが使われ、今はステンレス製やアルミニウム製など、やはり金属製が使われています。

また、日本では概ね各家庭で自分用のお箸がありますし、昔は一人ずつ自分の箸箱にしまっていました。この習慣は中国や韓国ではみられないことです。結婚祝いなどに使われる夫婦箸も日本独自のもので、男性用は大きく、女性用は小さめにできていますが、他の国では箸は家族で共有し、もっといえばお客さんも同じお箸を使います。女性用、子ども用というサイズ違いも、あまりないようです。

 

プレゼントにお箸を選ぶのはなぜ?

結婚や結婚記念日のお祝いにお箸を贈ることが多いようです。これは、お箸は2本で1組なので、夫婦ふたりが仲良くいられるように夫婦円満を願う意味で、2膳そろえて「夫婦箸」と呼ばれて利用されてきました。また、箸と橋の語呂合わせで、「幸せの橋渡し」として、贈る相手の幸せを願うという意味付けもあるようです。さらに、お箸は食事に必要なものなので、食べることに困らないように、ずっとおいしく食べられるようにという、健康で長生きを願う理由もあるようです。

選ぶときに注意しないといけないのは、サイズです。手の大きさによって持ちやすい大きさが違うので、買い求める際に確認しましょう。

 

手作り箸の職人さんを訪ねて

京都市右京区花園。嵐電と呼ばれる京福電鉄の単線が走る古い街です。仁和寺、龍安寺、妙心寺といった有名な寺院がある、妙心寺駅のすぐ近くに、お箸の専門店「おはし工房」があります。店内には、店主で独立御箸師の北村隆充さんが手作りするお箸が並んでいます。

北村さんは、長年京都の老舗お箸専門店に勤め、全国の催事で販売も担当していました。そんななかで、消費者が求めるものをなかなか職人さんに作ってもらえないことにジレンマを感じていたそうです。職人さんが作りたいものが必ずしも消費者がほしいものとは限らないし、お箸にこだわる人は細かい要望があります。そこで、自分で作ろうと決めました。もともと釣りに使うルアーを手づくりするのが趣味だったこともあって、独学で作り方を工夫して、2003年に店をオープン。それから17年、一膳一膳自らの手で削り、塗り、仕上げています。

 

お箸の材料は天然素材のみ

北村さんが作るお箸の素材は大きく竹とその他の木製に分けられます。竹は軽くても折れにくい性質があり、木製は程よい重みがあるのが特徴です。どちらも上質な天然素材の堅牢な部分のみを使い箸先を細く加工し、もともとの素材の色や模様を活かして美しいお箸に仕上げます。

今や希少な天然木ですが、東南アジアや南米産の最良のものを取り寄せています。お箸は小さいものだからと端材を使うわけではなく、必ず良質な丸太の堅牢で木目のきれいな部分だけを選びます。

 

使いやすい箸先がポイント

北村さんが作るお箸の特徴は、箸先がシャープに削られていること。指先から箸にかかる力を箸先一点に集中させるため、力を入れなくてもゴマのような細かいものを簡単につまみ取ることができます。魚の小骨をとったり、煮豆などをとるのもとてもスムーズです。

さらに、箸先の細さは、お箸が唇にふれる部分が少なくなることから、食材の味がよりはっきりわかります。そういえば、高級な和食店のお箸がそうであることが多いですね。削って磨いてなめらかにしたあと、天然漆かガラスでコーティングしますが、一般的なお箸に使われているもの以上に安全性に気を配り、口あたりも良くなるように仕上げています。

 

おすすめは手になじむオーダーのお箸

人によって使いやすいお箸は様々。形は四角形、流線形、八角形、小判型などがあります。

とくに重さは、好みと慣れだそうです。重い方がしっくりくる人、軽い方がいい人、それは普段の習慣によるものがほとんど。実際に自分で手にとってみて、サイズ、形、重さを確認してから、オーダーするのがいいですね。

でも、実際に来店が難しい人や、贈り物に特別なお箸を作りたい人は、身長や手の大きさがわかれば、北村さんのこれまでの経験から導き出した最適なものを作ってもらえます。

おはし工房には、高級な天然素材がたくさん用意されています。ほんの一部ですが、京銘竹、銘木それぞれの特徴を紹介しましょう。

 

京銘竹

竹で作られたお箸はとっても軽くて、慣れると手放せなくなるようです。1膳目は木製、2膳目を京銘竹箸にするお客様が多いのです。見た目の落ち着いた雰囲気も趣があります。

 

■京の竹箸

京都は盆地特有の気候で、寒暖差が激しい地域です。その厳しい環境で育った京都の竹は、締まりがよくコシがあって折れにくいのです。この真竹の皮の部分を薄く削り、防水加工を施しているため、耐久性に優れたお箸になります。この京都産の真竹は、エジソンが電球を発明した際のフィラメントに用いられたことが世界中で知られています。

 

■煤竹(すすだけ)箸

煤竹とは、昔の藁葺き屋根の屋根裏や天井に使われていた竹で、囲炉裏やかまどの煙で、100年以上もの間自然に燻されて、美しい飴色に染まったものです。見た目の美しさだけでなく、燻されたことで竹はより硬く締まり、強い材質になります。今では囲炉裏を使う生活はほぼないので、非常に希少な素材となっています。

 

■小豆竹箸

小豆のような細かい紋様のある竹ですが、非常に珍しいもので、北村さんも年間1、2本しか出合えないそうです。しかも細いものが多く、お箸の材料にできるほどの小豆竹はここ2年ほど見つけられていないそうです。

 

■染竹(しみだけ)箸

100年周期といわれる竹の開花。開花後、その竹林は枯れていくのですが、枯れ始めた頃の竹には黒い染みが浮かび、それを染竹と呼んで珍重されています。茶道の世界では特に好まれ、花生けや茶杓に使われています。

 

■寅竹箸

育つ途中で青色から黒色に変わる黒竹。成長して黒い紋様がちらばって寅模様に見えるものだけを寅竹と呼びます。元々、淡竹系で細い品種のため、寅竹と言えるほど太くなるものは非常に少なく、お箸が作れるくらいの厚さのものは、23年に1本位しか出会えないそうです。

 

■白竹(しらたけ)箸

青竹を炭火であぶって余分な油と色を抜いたもので、「晒し竹(さらしだけ)」とも呼ばれます。そのままの美しい色合いを長く保つことができ、竹垣や様々な工芸品に利用されています。京銘竹の中で最も生産量が多い竹です。

 

■胡麻竹(ごまたけ)箸

枝葉を落とした竹を立ち枯れ状態にすると、細かいゴマ模様が浮かんできます。これを炭火であぶって艶を出したものです。別名「錆竹(さびだけ)」と呼ばれ、見た目の美しさと、虫がくわないことから建築材にも利用されます。

  • 京銘竹箸     3,800円~
  • 煤竹箸【極み】 19,500円~  ※価格はすべて税別

 

銘木材

鮮やかな色が美しく、ほどよい重さで持ちやすいのが銘木箸の特徴です。その色や模様が自然の木材そのままだというのは驚きです。四角形、流線形、八角形、小判型から選びます。

 

■洋酒樽箸(ホワイトオーク)

ホワイトオークは、ワインやウイスキーの樽に使われる木材なので、水気に強く、長く使っても朽ちたりしません。北米産の原木を取り寄せて制作しています。お酒が好きな方へ、素材についてひとこと添えてプレゼントすると喜ばれそうです。漆黒(ブラック)、焦茶(ブラウン)、本朱(レッド)の仕上げから選べます。

 

■赤樫(あかがし)箸

国産の赤樫は、虎斑と呼ばれる虎模様が美しく、とても硬い木材で、衝撃に強く割れにくいという特徴があります。

 

■紫紅木箸(パープルハート)

別名バイオレットウッド。中心部は鮮やかな紫色です。この木もたいへん硬い材質です。

 

■桃色象牙(ピンクアイボリー)

その珍しさからアフリカ原産の中で最も高価な木材です。鮮やかな桃色と象牙のような滑らかな材面に仕上がります。

 

■豹麗木箸(レオパードウッド)

別名スネークウッド。中南米産の銘木で、世界一高価なため「木のダイヤモンド」と呼ばれます。堅牢さと稀少価値は群を抜き、名前の由来ともなっている材面に浮かび上がった美しい紋様です。元々、産出量の極めて少ない銘木材ですが、その中でも本当に「レオパードウッド」と呼べるほど模様の美しいものは滅多にありません。高級ステッキにも用いられ、その価格は100万円ほどもするそう。

 

■黒柿・孔雀杢箸(くろがき・くじゃくもく)

国産木材の最高峰「黒柿」は、水墨画のような美しい紋様が入った木で、1万本に1本の割合しか美しいものが出現しないと言い伝えられています。その中でも幻の杢と呼ばれる「孔雀杢」は、黄金色の材面に青緑色の孔雀の羽根のような紋様が幾重にも重なっています。最高級の美術工芸品などに用いられる稀少材です。

  • ホワイトオーク   5,000円~
  • レオパードウッド 49,500円~
  • 黒柿・孔雀杢箸  69,500円~  ※価格はすべて税別

 

特別なプレゼントに高級なお箸を

お箸と同じ素材でおしゃれな箸箱

昭和の時代までは、各家庭では自分用のお箸を木製の箸箱にしまうのが当たり前でした。いまでは箸立てに立てたり、まとめて洗ってしまうのがほとんどです。ライフスタイルの変化なので、どちらがいいというわけではありませんが、お箸の寿命を長くするには箸箱のほうが優れているそうです。おはし工房では、お箸と同じ素材で箸箱を作ることもできます。

 

お弁当用のお箸と箸箱セット

いいお箸を使い慣れてくるとお弁当用もこだわりたくなってきます。一般的なものだとプラスチックの廉価なもので長さも短いですが、北村さんが作るお弁当用のお箸は基本18cmの長さです。原木からお箸を作るときに残る短い木材で作るため、素材はとってもいいのです。これを取り出すと、お弁当を食べるときにかっこいいですね。お箸がぴったりとおさまるサイズにもできるので、持ち歩く際にカタカタと音がすることがないと好評です。

 

プレゼントにぴったりのお箸セット

おはし工房には、地方からわざわざ訪ねてくる人や、海外からの観光客もやってきます。自分の手にぴったり合うものを一度使うと、その快適さにリピーターになる人が多いようです。オーダーしたお箸ができるまでに1ヵ月くらいかかりますが、それを待つ時間も楽しみですね。

 

オプションで高級な螺鈿細工(らでんざいく)をプラス

美しく輝く貝殻をあしらった螺鈿細工は、市販のお箸にも用いられていますが、オーダーなら自分の好きなデザインを選ぶことができます。基本的にどの銘木材にも加工できますが、なるべく濃い色の銘木材を選ぶと貝がキレイです。細工用の貝は、真珠貝かアバロンシェルを選びます。

 

プレゼントには名入れを

結婚や還暦など、お祝いに贈る際は、相手の名前を入れるとなお喜ばれますね。彫り、または彫り+塗りで名前を入れることができます。実はこれ、漢字の当て字で入れるのが外国人に人気だそうです。

 

まとめ

手の大きさや持ち方によって快適な形や長さが違うので、実際に相談したり試したりして選べるというメリットも。だいたいの身長がわかれば、最適なサイズを教えてもらえるので、お土産や贈り物にもできます。でもせっかく来たならオーダーするのもおすすめ。納品は海外でも郵送可能です。良いものを長く使う、そんなこだわりに応えてもらえますよ。

京都おはし工房

616-8021 京都市右京区花園天授ヶ岡町16-5

電話:075-464-3303

営業時間:10:0017:00

定休日:木曜日、日曜日

京都 おはし工房について

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