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上流階級が嗜む葉巻の基礎知識6つ

上流階級が嗜む葉巻の基礎知識6つ

葉巻といえば、ドラマや映画で富豪やギャングのボスなどが葉巻をふかしている・・・そんなワンシーンを思い浮かべるのではないでしょうか。

タバコに比べると葉巻を吸う人口はかなり少ないので、葉巻に興味があっても敷居が高く、手を出しづらい人も多いはず。

至高の世界に興味が高い5つ星マガジン読者様へ、リッチなイメージのある葉巻の基礎知識をご紹介いたします。

 葉巻のルーツ

jackmac34 / Pixabay

葉巻とは、「葉巻きタバコ」の呼称であり、タバコの葉を筒状に巻いたものです。

タバコの加工技術としては最古の部類に入り、古代中米で行われていた喫煙方法の一つであったとされています。ただし、当時は儀式などを行う際に大量のタバコ葉を用い、この煙を纏うといった宗教的な意味合いが強く、現在のような嗜好品としての趣はあまりなかったようです。

新大陸発見の際に、原住民がハバナ種の煙草の葉を生のままねじり、乾燥させたとうもろこしの葉に包んで巻いて吸っているのが目撃されています。これがヨーロッパに持ち込まれて、貴族階級や商人たちの間で広く嗜まれるようになっていきました。
その中で味や香りが洗練されていき、葉巻の材料であるタバコの栽培法、葉巻の製造法などが確立されていったのです。

葉巻とタバコとの違い

WikimediaImages / Pixabay

タバコは基本的に肺に吸い込んで楽しむものですが、逆に葉巻は煙を肺に入れることなくその香りや味を楽しむものです。

そして、タバコは葉を紙で巻いて嗜むものですが、葉巻はタバコの葉だけで構成されています。葉巻を構成するのは以下の3つ。

①フィラー
芯の部分。ここの葉タバコの種類やブレンドで味や香りの基本が決まります。

②バインダー
芯であるフィラーを巻き、締め付ける葉タバコです。

③ラッパー
バインダーの外側に巻かれた、一番外側の葉タバコ。フィラーとバインダーの燃焼を促す役割があります。

タバコは1本5分前後で吸い終わるのに対し、葉巻は短いものでも1本20分、大きいものになると、1時間半~2時間かかるものもあります。
(最近では多様化し、1本5分で吸い終わるような、細く短いタイプも販売されています)
そのため、葉巻はタバコのように「仕事の合間に一服」という嗜み方ではなく、ゆったりと時間をかけて、その香りや味わいをじっくり楽しむものだとご理解下さい。

また、お酒と合わせて楽しむ場合も多く、ウイスキーやブランデー、ラム酒との組み合わせが好まれます。コーヒーやチョコレートとの相性もいいようです。

そして、葉巻はタバコよりも香りが強く(人によっては悪臭)、タバコのように灰を潰してしまうと、その匂いは強く拡散してしまいます。
ですから、マナーについては、より一層気にする必要があります。
しっかりと確保されたプライベート空間でゆっくりと時間をかけて楽しむことが条件で、なおかつそれにふさわしい嗜好品といえるでしょう。

葉巻の種類と価格帯

葉巻は、「プレミアム・シガー」と「ドライ・シガー」の2つに大きく分けられます。

【プレミアム・シガー】

  • すべて職人の手作りで製造される葉巻
  • フィラーは一枚葉を使い、発酵と熟成に時間をかけているため芳醇な味わい
  • 繊細なため温度や湿度で品質が変化しやすく、管理が必要
  • 高価

【ドライ・シガー】

  • 機械で製造される葉巻
  • フィラーには複数の細かく刻んだ葉が使われていることが多く、スムースな味と香り
  • 品質管理が必要なく、取り扱いがしやすい
  • 安価

値段はピンからキリまであります。ドライ・シガーであれば、安いもので400円/1本ほどで購入できるものもあります。しかし、10本セットで販売しているものなので、1セット約4000円となります。
「コイーバ ミニチュア」という最も小さい葉巻で、太さ9mm、長さ95mm。上の章でも取り上げた一本5分で吸い終わるものです。

それに対し、高価なプレミアム・シガーは1本5000円ほどの「コイーバ マデュロ5 ヘニオス(Cohiba Genios Maduro 5)」。
こちらは1本単位で購入できるのですが、タバコの1カートン以上のお値段です。
とはいえ、1本で1時間楽しむことができ、濃厚で深い香りをじっくりと堪能できます。まさに愛好家にとっては至高の時間となるのでしょう。

必要な道具

Grigory_K / Pixabay

まず、葉巻を楽しむには以下の4つの道具を揃えましょう。

①シザーカッター
・・・葉巻には吸い口がないため、火をつける前に吸い口をカットするカッター

②ライター、マッチ
・・・匂いの強いオイルライターは葉巻の香りを損なってしまうので不向き。ガス式のターボライターなら火力も強く葉巻に火がつきやすい。マッチは硫黄の匂いが少ない葉巻専用マッチがオススメ

③灰皿
・・・葉巻専用の灰皿は、火が消えないように葉巻を置く溝が深く長い

④シガーケース
・・・葉巻を携帯するためのケース。葉巻を湿気から守り、ラッパーの破損を防ぐことができる

ちなみにシザーカッターには、初心者でも扱いやすいハサミの形をした「シザー」、サイズが小さくギロチンのようにカットする「ギロチン・カッター」、葉巻の横に穴を空ける「パンチ・カッター」、V字型にカットする「Vカッター」などの種類があり、カット方法にも以下のような種類があります。

  • フラットカット
  • パンチカット
  • Vカット

フラットカット
吸い口をまっすぐに切り落とす方法で、シザーやギロチン・カッターで切断。先端の少し丸くなっている箇所を残してカットすることで、口当たりが良くなります。もっとも一般的なカット方法です。

パンチカット
円筒状の刃を持つ、パンチ・カッターを使います。パンチ・カッターにも大小があり、大きく開ければ穏やかな風味、小さく開ければ濃厚な風味を楽しめます。丸みを帯びた後端が、あらゆるカット方法の中で最も良い口当たりにしてくれるのです。また葉屑が出ないという利点もあります。

Vカット
Vカッターでカット。V字型の溝を切り込むように切り取ることで、丸みを帯びた後端が残ることから口当たりが良くなります。パンチカットよりも切り取り面積が広いのが特徴的。現在においては一般的なカット方法ではなく、専用のカッターの販売も少なめです。

楽しみ方

Skibka / Pixabay

①吸い方と消し方

吸い口をカットした後はいよいよ着火です。葉巻では、吸い口を「ヘッド」、火をつける部分は「フット」と呼びます。

まずはライターやマッチの炎で、フットを炙るようにしてゆっくりと火をつけます。この時、葉巻を回転させながら炙ることで葉巻が炭化し、火がつきやすくなります。
着火したら、ジュースを飲むように頬の力を使って煙をゆっくりと口の中に入れましょう。煙は肺に入れるのではなく、口の中で煙を転がすようにしてゆっくりと味わい、自分の前のあたりにフワーっと吐き出すイメージで煙を出します。持ち方は、鉛筆を持つように持ったり、小指以外の4本指でつまんだりと自由です。

葉巻はフットに灰を多く残し、過燃焼を防ぐことで美味しく吸えると言われています。フットにできた灰は、灰の長さが2cmくらいになったら落とすようにして、やたらにポンポンと落とさないようにしましょう。葉巻を吸い終えるタイミングは、葉巻の2/3~3/4あたりまで吸った時が目安。灰皿の上にそのままにして、葉巻の火が自然に消えるまで待ちましょう。前述した通り、灰皿の上でもみ消すことはNGです。

②シガー・バーに行ってみる

シガー・バーは、お酒と一緒に豊富なプレミアム・シガーを用意しているお店です。シガーは、湿度計と湿度を調節する加湿装置が付属した「ヒュミドール」というケースで保管されているため、高品質なプレミアム・シガーを堪能できます。

そして、ゆったりとした時間の中、葉巻とその葉巻に合うお酒のマリアージュを嗜む。葉巻のことを熟知している店員さんに、いろいろと葉巻について聞いてみることで知識も深まるはず。こういった楽しみ方が葉巻の世界にはあるのです。

葉巻と健康

Westfrisco / Pixabay

タバコの害については、みなさまご承知かと思います。
では、同じ素材(タバコの葉)を使用している葉巻の服用が身体に与える影響は、どうなのでしょう。

煙を肺まで吸い込むタバコに比べ、葉巻は煙を肺に入れません。そのため、ニコチンの影響がないように思ってしまいがちです。
しかし、葉巻の場合は口の中でニコチンが吸収されてしまうので、やはり健康への影響はあると言えます。

さらに言うと、葉巻はタバコよりもニコチンが強いので、肺に煙を入れなくても、 副流煙も無視することはできません。
ニコチン中毒になる率は高いので、吸いすぎや公共の場でのマナーには気をつけたいものです。

最後に…

ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。

葉巻のイメージばかりが先行し、自分には縁が無いと思っていた方も多いと思います。
タバコを吸う人の割合が年々減っている昨今ですが、大人の嗜みとして葉巻を楽しめるシガー・バーは増えています。この記事が、葉巻ってどんなものなんだろうと気になっていた人のお役に立てたら幸いです。

以上、
「上流階級が嗜む葉巻の基礎知識6つ」でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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