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【五感で感じる旅】アリゾナの赤い大地に魅せられて、聖なるセドナを旅する(アメリカ)

【五感で感じる旅】アリゾナの赤い大地に魅せられて、聖なるセドナを旅する(アメリカ)

アメリカ・アリゾナ州セドナ。日本からは、ロサンゼルスなどで乗り継いで、アリゾナ州都のフェニックス・スカイハーバー空港へ。そこからさらに車で2時間ほどの場所です。赤い色の大地やそびえたつ岩山「レッドロック」など、自然が生み出した景色は神々しくもあり、古来ネイティブアメリカンが祈りを捧げてきた場所だというのがわかる気がします。世界有数のパワースポットとして知られ、ハリウッドスターや成功したアーティストなど、多くの著名人が訪れるセドナ。地球のエネルギーが噴き出す「ボルテックス」を体感する旅に出かけましょう。

月あかりに浮かぶベルロック

四大ボルテックスといわれるのが、ベルロック、エアポートメサ、カセドラルロック、ボイントンキャニオンです。フェニックス空港から車を走らせ、ベルロックが見えたらセドナの入り口です。とっぷりと日が暮れた時間帯でしたが、月明かりに照らされた個性的なフォルムをしっかりと目に焼き付けました。

見た目は丸くてかわいらしいのですが、登るのはかなり険しい山です。登ることはできても降りることができずに、レスキューが出動になることもあるとか。体力に自信がある人は、しっかり準備をして、できれば案内人と一緒に登りたいものです。

朝焼けのエアポートメサ

セドナの中心部から行きやすいのがエアポートメサ。ふもとから10分ほど登れば、セドナのレッドロックを見渡せる絶景スポットです。到着した翌日、ご来光を眺めるために、夜明け前にホテルを出て山頂に向かいました。

初夏でも朝方は空気がひんやりしています。岩山の向こうの空が徐々に明るくなり、黄金色に輝いたかと思うと、レッドロック全体がオレンジ色に変わります。太陽が完全な姿を見せるまでの数分間、レッドロックは刻一刻と色を変え、その神秘的な美しさに思わずため息が出ます。

ヨガや瞑想をしている人の姿も見えます。実はこの場所は特に磁場が強いとされており、大地からのエネルギーに癒されたいとやってくる人が多いのです。またこの時間帯は、ふわふわと空中散歩をしている気球にも朝日が当たって輝いています。

日の出と反対側には、ベルロック、カセドラルロック、サンダーマウンテンなど、有名な山々が広がっています。

道のりが険しい分達成感がある、カセドラルロック

山頂まで難易度が高いのがカセドラルロックです。急斜面があるので、滑りにくい運動靴や軍手、そして飲み物は必携です。ワイヤーで固められたレッドロックの小さな柱を目印にハイキングコースを歩んでいきます。ふもとからしばらくはなだらかな道、途中から急斜面が続き、なかなかの難所もあります。

平らな場所をみつけて休憩すると、眼前に広がる素晴らしい景色。山頂まで行かなくても十分満足できます。

登りより怖いのが下山。経験者のアドバイスで、岩にお尻をつけて少しずつ滑り下りていきます。でも地元の人でしょうか、犬の散歩をしながら、すいすいと歩いていく人がいてちょっとびっくり。

妖精が住む清流オーククリーク

クレッセントムーン公園の森の中を流れる清らかな水、岩の上に座って手足を水につけるとひんやり心地よく、自身のパワーストーンを川で洗うとピカピカに。幸せのエネルギーに満ちた場所だとされ、ここで結婚式をする人も多いとか。小川の向こうにはカセドラルロックがそびえ、夕陽に映える姿がとても美しいのです。

公園内を散歩すると、見たこともない色鮮やかな鳥がいたり、木の上からリスが顔を出したり、ゆっくりと時間を過ごすことができます。

レストランや買い物エリア、アップタウン

セレブが多く住むといわれるセドナの中心地で、700mほどのストリート沿いに、オーガニック系のレストラン・カフェ、アート作品、ジュエリーなどのショップが並んでいます。オーククリークはアップタウンを流れているため、川沿いのカフェのテラスは特等席。森の空気と清らかな水音に包まれたティータイムは心身ともにリラックスできます。

散歩しながらレッドロックを見ると、いろんな形が浮かび上がってみえます。たとえば、犬小屋の上で寝そべっているスヌーピーのようなスヌーピーロック。ルーシーに見える岩もあります。一度そう見えたら、どの角度から見てもスヌーピーとルーシーで、もう目が離せません。

深い渓谷、ホースシューベンド

セドナから北へ車で約3時間、アリゾナ州ペイジの南にある小さな街の中の峡谷、ホースシューベンドは、その名の通り馬蹄の形をしています。コロラド川が長い時間をかけて大地を侵食した地形は、まさに地球の割れ目。

駐車場からビュースポットまで徒歩で約15分。暑くても日陰がないため、帽子と水は必須です。でも到着したら、素晴らしい景色がまっています。水面までの高さは約300メートル。日本では考えられませんが、柵がないので断崖ギリギリまで行けてスリル満点。でも、転落事故もあるので、くれぐれも無理な場所までいかないでくださいね。

自然が生んだ造形美、アンテローブキャニオン

 

ポスターやCMなどで見ることがある、世界有数の絶景スポットです。アッパーとロウアーの2ケ所があり、アッパーは平坦な地、ロウアーは高低差があります。ここでは冒険心がくすぐられるロウアーを紹介しましょう。

アンテローブキャニオンがあるのは、ネイティブアメリカンのナホバ居留地。彼らが定める入場料を払い、彼らの案内で地下に入ります。狭い階段を降りるとそこは別世界。マーブル模様の美しい曲線に天上からの光が降り注ぎます。すると案内のナホバの若者が、「スマホを出して」と声をかけ、設定の方法を教えてくれます。そこでシャッターをきると、オレンジ色がより鮮やかに写るのです。

この不思議な曲線は鉄砲水によって削られたそうです。狭い隙間を抜け、アップダウンがある中をどんどん奥に進みます。世界中からやってくる観光客で、時々渋滞するのですが、気にせずに写真を撮っている人がほとんど。1時間ほどかけて地下を探検し、最後の階段を登ると大地の割れ目から外に出られます。

まとめ

セドナは成功者が住むまちといわれるだけあって、世界的な経営者やスターが別荘をもったり、定期的にエネルギーチャージに訪れています。高級リゾートホテルが点在し、物価も高く、やってくるのは富裕層が中心。目と口が肥えた人が多いため、ホテルやレストランのサービスは良く、治安も安定しています。大地のエネルギーを感じ、美しい自然に癒される旅、セドナはおすすめです。

取材・文 松田きこ

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