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くりりんかぼちゃ。それはメロンより甘く、免疫力を高めるかぼちゃ。

くりりんかぼちゃ。それはメロンより甘く、免疫力を高めるかぼちゃ。

くりりんかぼちゃ。

なんとも可愛い響きの名前を持ったかぼちゃをご存知ですか?

今回の5つ星マガジンは、このくりりんかぼちゃの生産者、みよい農園さんにインタビュー。可愛い名前のその向こう側には、長年にわたるこだわりの物語がありました。

くりりんかぼちゃ、メロンよりも甘い秘密。

北海道道南の主要都市、函館から車で約1時間の場所にある「森町(もりまち)」。町名はアイヌ語で木が生い茂っていることを意味する「オニウシ」が由来とされ、町の北部は海、残り3方向は駒ヶ岳などの山々で囲まれた、自然豊かな町です。
ここ森町は、道南有数のかぼちゃの産地として有名。なかでも今回ご紹介する「くりりんかぼちゃ」は全国的にも高い人気を誇る、森町名産のブランドかぼちゃです。
くりりんかぼちゃの特徴は、何と言っても“メロンよりも甘い”と言われる糖度の高さ。収穫後に10日程度、昼夜の温度差によって熟成させることで濃厚な甘さを引き出し、高い糖度を実現。くりりんかぼちゃの中でも糖度20度以上のものは「くりりんプレミアム」、糖度25度以上のものは「黄金のかぼちゃ」と名付けられ、どちらも極めて希少。店頭に並ぶと即完売、通販では予約で完売する“幻のかぼちゃ”となっています。
ちなみに通常のかぼちゃの糖度は12度程度。甘いメロンで16度程度です。

どうせやるなら、人とは違う有機農法。

北海道森町でこの幻のかぼちゃを作るのが、みよい農園の明井(みよい)清治さん。森町生まれ、森町育ち、地元の農業高校で学んだ、生粋の森町人。
「うちで作るくりりんかぼちゃは甘いだけじゃないんですよ」と、なんとも気になることを呟く明井さん。その謎に迫る前に、明井さんがかぼちゃ作りを始めたきっかけをご紹介しましょう。

「実家は農家で、10人きょうだいの末っ子として生まれました。男が多い兄妹だったんですが、兄貴たちが皆就職しちゃって、最後に残ったのが僕。それで実家の農家を継ぐのがもう宿命だということで、かぼちゃ作りの人生が始まりました」と明井さん。
成人を迎えた二十歳の頃にはご両親から農園の全てを任され、その時に「どうせやるんだったら、人よりすごいことをしたい」と、農薬や化学肥料を使わない有機農法をスタート。
そう、この明井さんのはじめた有機農法こそが、「甘いだけじゃないくりりんかぼちゃ」の秘密を解くヒントなのです。

微生物と出会って大きく変わった。

今でこそ、有機農法と聞けば、化学肥料や農薬を使用しない、地球にも人にも優しい農業をイメージできるようになりましたが、当時はまだ「有機農法」という言葉さえ存在していなかったそう。そんな時代から明井さんはこの農法にチャレンジし続けてきました。
「素人からのスタートですから、失敗の連続。日本中歩きまわっていろいろ勉強しました。当時、うちには馬も牛もいて有機の肥料に困ることはなかったので、化学肥料を使えないことはあまり気にならなかったのですが、問題は農薬を使えないこと。虫がついても病気になっても手当する方法がなく、酢が効くとか焼酎が効くとか聞いてはそれを試してみたり。木酢液を自分で作って使ったりとか・・・」と当時の苦労話を振り返ります。
そんな中で出会ったのが、微生物。「微生物と出会って、全ての疑問点が解決できました。みよい農園の有機農法は、微生物農法と言っても過言ではありません」と話します。

植物の成長に欠かせない微生物。

ここで、野菜の成長における微生物の役割を解説します。

有機栽培で使う有機肥料の栄養を、野菜は直接吸収することができません。この時、その栄養を野菜に届ける役割を果たすのが微生物。土の中の微生物が有機肥料を餌として食べ、その微生物の体から分泌・排泄されるものが無機物になり、植物に吸収されるのです。
化学肥料の場合は、化学合成により、植物が直接吸収できるように作られています。そのため、成長のスピードを大幅に早めることができ、収穫量を増やすことが可能。しかし結果的に、土の中の微生物を減らすことになり、痩せた病気がちな土地を作ってしまいます。そしてその病気に対処するため農薬や化学肥料を使う・・・という悪循環に陥ることになるのです。

ミネラルは、町の悩みも解決。

明井さんが行きついた有機農法は、土の中の微生物を増やして生かす農法。例えば、当時の明井さんを悩ませていた土の病気に関しても、病原菌も微生物であることから自然界の仕組みを調べ、強い抗生物質を出す放線菌という微生物を利用。この放線菌に病原菌をやっつけてもらう天敵療法で、現在は土から発生する病気はないそうです。
そして、この微生物を生かす成分として、明井さんが着目したのがミネラルの力でした。
「一般的に、植物(微生物)の成長にはチッ素・リン酸・カリウムが大事で、三大栄養素と言われています。この3つのバランスを研究する中で、たどり着いたのが、地球上に元々存在するミネラルだったんです」。
ちょうど地球誕生をテーマにしたテレビ番組をみて、「地球はもともと海だった」というストーリーから、野菜には海のミネラルが必要だと思い至ったそう。そしてここは、海に面した北海道森町。ホタテの養殖が盛んです。
「養殖のホタテ貝の付着物がゴミとして廃棄されているのを見て、これだ!と思いました。微生物にとってミネラルは絶好の栄養分。ホタテ貝の付着物は海藻やフジツボなど100%海のものですから、その付着物で肥料を作れば無敵だと確信しました」。
ちょうどその頃、森町ではホタテ貝の付着物の廃棄処理に頭を悩ませていた頃で、明井さんが町に提案すると、すぐに専門機関での調査がスタート。貝の付着物が肥料として有効だと判明し、今では専門の堆肥舎ができ海産物堆肥が作られています。

生態系を壊さない農法。

そして、今、明井さんの畑ではこの海産物堆肥を使用するとともに、微生物を、ミネラル成分を多く含む海洋深層水と一緒に月に二度散布しています。明井さん曰く、「微生物にお弁当を持たせて、“仕事してこーい!”と送り出しているようなもの」。この月に二度の散布も、満月と新月の日に実施。この日が養分の吸収力が上がる日だからです。

さらに、畑を耕す際も微生物の特性を考慮し、土の表面に存在し空気を好む好気性微生物と地下に存在し水分を好む嫌気性微生物が反転しないよう、表面の浅い部分のみを耕します。
「やっぱり耕すことは生態系を壊すことに繋がるんです。だから、不耕起栽培という耕さない農法もあるくらいです。これは草を生やすことで紫外線から微生物を守るための農法なのですが、やはり一般的には、草は邪魔なので耕すことになります。でも、機械なんかで地中深くまで耕すと、2つの微生物を逆転してしまうことに。それが、微生物を殺すこと=生態系を壊すことになるのです。うちの農園では、空気を含む地表から20センチまでを耕すようにしています」。

人間の免疫力を高めるかぼちゃ。 

こうして、さまざまに考えられた農法で、くりりんかぼちゃは育っています。
明井さんは年に一度、専門機関でくりりんかぼちゃの栄養分を分析しています。その中でも微生物農法を行なっている近年の数値で突出しているのが、抗酸化力をあらわす数値の高さ。そして、硝酸イオンの数値の低さ。
抗酸化力は、活性酸素を除去する力、免疫力につながります。
硝酸イオンはアクと言われ、発がん物質の一つとされています。
このことこそがまさに「甘いだけじゃないかぼちゃ」の秘密。くりりんかぼちゃは、「人間の免疫力を高めるかぼちゃ」だったのです。 

現在の年間収穫量は約700トン。そのうち約500トンは、関東を中心にスーパーマーケット等に出荷。規格外などを含んだ残り200トンは、みよい農園が保有する工場でペーストなどに加工し、製菓店やホテル、レストランなどに出荷しています。
加工品はケーキの原料として使われることが多く、「北海道みよい農園産」を冠したスイーツが人気を博しています。

規格外のものは加工して販売

現在、みよい農園には、全国から有機栽培を行うさまざまな野菜の生産者が見学にやってくるそうです。そんな時、明井さんは「自分が苦労してきたから」と、惜しげもなくアドバイスをおくります。
美味しくて免疫力をも高める。まさに“5つ星な野菜”が増えることをめざして、明井さんの挑戦はこれからも続きます。

 

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