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オペラの楽しみ方。素敵な夜を過ごすために。

オペラの楽しみ方。素敵な夜を過ごすために。

「オペラに行かない?」こんなお誘いが来たら、あなたはどうしますか?

「クラシックはちょっと苦手」「言葉が良くわからないし、退屈なのでは?」

確かに、初めてのオペラ体験は勇気がいるかもしれません。では、こんなお誘いなら?

 「お洒落してオペラに行かない?」

どうです?5つ星マガジンの女性読者の皆さん!「お洒落してオペラ」

思い切ってゴージャスな一晩を演出してみませんか?

オペラを観劇するためのワンポイント・レッスン

「オペラ」にはどんなイメージがあるでしょうか?
歌い手たちを盛り上げる豪華な衣装や舞台セット。有名指揮者が指揮するオーケストラや美しいバレエなど、合唱や助演も含めると、参加する人数は100人を超えることも。

正に総合芸術の極めつけです。 

発祥は16世紀で、貴族の結婚式のお祝いに上演された「ダフネ」と言う作品が最初のオペラ上演と言われています。

次の17世紀はバロック音楽の時代。まだ女性が舞台上に上がるということが禁止されいtなおで、カストラートと言う、去勢して少年の声を残したままの男性歌手が全盛期を迎えていました。カストラートの大スター「ファリネッリ」を描いた映画「カストラート」をご存じの方もいるのでは?

そして18世紀は、ある意味オペラが発展した時代で、この時代に多くの作品が生まれました。
モーツアルトの「フィガロの結婚」やロッシーニの「セビリアの理髪師」など、フランス革命を背景に、貴族を揶揄した作品も多く作曲されています。コミックな内容が楽しまれ、「オペラ・ブッファ」と呼ばれました。因みにシリアスな内容のオペラは「オペラ・セリア」と言います。

そして19世紀は「ヴェリズモ(現実主義)」が台頭してきた時代。
恋愛にまつわる殺傷沙汰や、貴族の王位継承権争いなど、三面記事的な内容が好まれました。
ヴェルディとプッチーニと言う、19世紀の二大巨匠が多くのオペラ作品を生み出し、今日でも、諸国で多く上演される、ヴェルディの「椿姫」や、日本を題材にしたプッチーニの「蝶々夫人」など、CMなどでも起用される曲も多いので、耳にすると「あっ!」っと思う曲もあるはず。

20世紀以降から現代まで、新しいオペラは次々と作曲されています。
発祥はイタリアですが、ドイツ、フランス、スペイン、ロシア、日本でもオペラは作曲され、各国の言葉で上演されています。今は字幕も必ずセットされていますから、内容がちゃんとわかって舞台を楽しめます。時代ことに、世情や各国の情勢など、演劇と同じでニュースの役割も担っているのですね。

知っておきたい、観劇のマナー

当然のことながら、上演中は静かに聴いていたいでうね。これは暗黙の了解で、オペラは繊細な声の妙技が堪能できます。聴き逃さないように観客は沈黙を守るのが常です。
だからと言って、面白い場面も黙って聴いていては歌っている方も、観客もストレスが溜まりますよね。笑える場面では、思いっきり笑っても大丈夫!感じるままに観ることが楽しむコツなのです!

何よりもオペラの醍醐味は「拍手」。

オペラは全編、歌で物語を進行していきますが、各シーンを盛り上げる重唱や、アリアと言う、重要人物が心情を歌うソロの曲が終わった後などに、物語の進行をいったん止めて、拍手をするのです。
これは、作曲家と歌手に対しての評価と考えればよいのですが、曲を知らないと、変なタイミングで拍手してしまうことも。どこで見極めれば良いでしょうか?

オペラには、いわゆる「通」も良く来場しています。これは歌舞伎などで「●●屋!」と声をかけるのと同じで、曲の間奏や終わりを良く知っている方がいるのですね。
そういう方の「Bravo!」と言う掛け声を待って、拍手してみるのも良いでしょう。

もっとも、あなたの心が動いて、自然に拍手をしたくなるかもしれません。それはそれで良いのです。感じることが楽しむコツです。

チケットの購入方法は?

海外の場合は、ツアーのオプションとして購入したり、劇場のサイトで購入する方法が主流です。フリー・ツアーなどで観劇するならば、直接劇場へ赴き、立ち見や安い席をGETするのも楽しいですよね。

国内で購入する際には、ホールのプレイガイド、「ぴあ」や「e+プラス」などのチケットサイトなどで購入できる他、公演団体のサイトや、直接公演にかかわる出演者やスタッフなどが友人にいれば、個人から購入するのも良いでしょう。良い席を割り当てられていることもあります。稽古中なら、見どころなど教えてもらえプレミアもあります。

また最近は、公演情報のフリーペーパーも多く、劇場やプレイガイドに置いてあります。代表的な「Canfetti(カンフェティ)」や「ぶらあぼ」などなら、チケットの割引や、プレゼントもありますので、手に取ってみると良いでしょう。

オペラを観るならドレスアップ!

さて、お誘いは「お洒落して」オペラに行きませんか?でした。

確かに初めてオペラに行く場合に、どんな服装で行けばよいかは迷うところですよね。
映像などで観客席が映ると、ドレスアップした女性が目を引きます。どんなテイストの洋服なら安心でしょうか。

どんな服装が適切ですか?

そもそも、フォーマルウエアと言うのは、「相手を敬い思いやる」と気持ちを表現するために着用するものです。そういう意味では「気持ちが大切」と言うことになりますね。
オペラを観劇する時、作曲家や歌い手、指揮者に敬意を表するつもりで、観劇する作品のイメージなどで用意するのも良いでしょう。

ただ、気を付けておきたいこともあります。
フォーマルな服装はすべてにおいてそうですが、オペラも昼公演(マチネ)と夜公演(ソワレ)で、フォーマルウエアの形式が違います。
男性の場合は特に如実で、ソワレは完全な正装で、燕尾服やタキシードに蝶ネクタイなどを着用し、マチネはモーニングコートやスーツを着用。ネクタイも略式になります。
女性の場合も夜はドレスアップしますが、昼は「アフタヌーンドレス」と呼ばれるワンピースやスーツを着用し、アクセサリーやバッグなどもシックなものを選ぶのが良いでしょう。

また、女性は髪飾りやアクセサリーに音が出るものは避けましょう。
オペラは静かな場面も沢山あります。感動していても、袖口や髪飾りに「シャラシャラ」と音がするような飾りなどがついていると、意外と劇場では響きます。
お隣の方にチラッと見られるのも、ちょっと嫌ですよね。また、2時間から3時間は客席に座っています。強めの香水も避けたいですね。これは男性のコロンやポマードも同じです。

日本人なら着物を着るべき?

日本人のフォーマルウエアとして、女性は着物をイメージする方も多いと思います。
もちろん、普段でも良く着ていらっしゃるという方なら、是非!とお勧めしますが、オペラは長時間の観劇です。帯を締めて、頭も結ってと、着慣れない方には苦痛になるかもしれません。

良い席に招待していただいたり、海外の方と一緒で、立場として着物をお召しになる場合は、出来るだけ「準礼装」や「略礼装」で良いと思います。
その場合は色無地や小紋など、小さい柄でも華やかな色合いなどを選ぶと目を引くでしょう。

海外でオペラを観劇する時、和装はやはり目を引きますが、海外でのオペラ公演は開始時間が遅く、休憩時間を長く取って、そこで軽食やワインなどを楽しみます。食事などをしても大丈夫な着物を選んでおきましょう。また、スーツケースに入れても大丈夫な化繊の着物などでも良いですね。

持っていくと良い小物

オペラを観劇する際に、持っていくと便利なものをご紹介しましょう。

●オペラグラス

これは、客席からステージの細かいものをみるための双眼鏡です。バッグに入るような小さめのものもあります。服装に合わせてお洒落なデザインのものを購入しても良いですね。

●ショール

季節を関係なく、ドレスの生地は意外と薄いもの。夏場は冷房も入りますし、冬場は足元が寒かったりします。こういう時、薄手のショールを持っていると重宝します。かさばりませんし、ワンポイントのお洒落にもなります。

●エコバッグ

オペラを観劇すると、パンフレットを購入するのでは無いでしょうか?特に海外などでは記念に欲しいですよね。その他にもホールのグッズなど購入する場合もあるかもしれません。
しかし、ドレス場合は。、持っているバッグもお化粧品などが入る最小限のもの。パートナーがいれば、男性に持ってもらうのも良いでしょうが、やはりかさばるもの。
そういう時に便利なのが「エコ・バッグ」。特に風呂敷を使った「東袋(あずまふくろ)」はお勧めです。

基本は二枚の風呂敷を縫い合わせて作るものなので、和柄ではありますが、高級感があり丈夫です。何よりもハンカチのようにたたんでハンドバッグに入るのも便利。正装でも邪魔しない柄を選んで持っていきましょう。

劇場へ行くのに、ぴったりのドレスをご紹介!

劇場での正装は、どの客席に座るかによっても変わります。海外の劇場では、ボックス席など、特別な階級が座る席もあり、そこでは空間を気にする必要はありません。通常の客席では、前後左右の席は詰まっています。そこを加味してドレスを選ぶ必要があります。

オペラに行くなら、こんなドレスを

夜公演(ソワレ)でのドレス

床までの丈や、足首までの長さのドレスが主流です。トップのデザインは色々ですが、座席に座ることを考えると、あまりデコレーションがない方が座りやすいですし、海外の劇場のボックス席などは、前後左右の客席を気にせずに観劇できますので、自由にアレンジできますね。髪形もトップでまとめるよりは、シニヨンやストレートの方が客席に座りやすいでしょう。あくまで観劇をする目的で、ドレスアップは考えることです。

昼公演(マチネ)でのドレス

こちらは略式で大丈夫ですので、カクテルドレスやスーツなど、ひざ丈くらいのものを着ます。そういう意味では、長いドレスよりは足元も楽ですし、合わせて髪形などもラフにセットしましょう。ただ、長時間客席に座るのは、夜も昼も同じですから、楽に楽しめる着こなしを考えたいですね。

またマチネの場合は、劇場を出ればまだ明るいということもあります。休憩中のロビーも自然光を入れますから、その明るさにあった色合いを選びたいですね。

男性の正装

日本では、あまり男性が正装して劇場へ来るということはないかもしれませんが、時々年配の方がきちんとタキシードでオペラ観劇をなさっている時があります。やはり素敵ですよね。女性ほど服装のデザインは多様化しませんが、逆に正装には4つの形式がちゃんとあります。

  1. モーニングコート
  2. 燕尾(えんび)服
  3. ディレクターズスーツ
  4. タキシード 

このうち、ソワレの正装では、タキシードか燕尾服を着用します。

特に燕尾服は最上級の礼服とされており、映画「イースターパレード」でフレッド・アステアが素敵に着こなしていました。上着の裾が長く先が割れており、燕の羽根のように見えます。白い蝶ネクタイをします。

マチネには、モーニングコート。

こちらは昼の礼装で、ウエストから長い裾へと曲線的にカットされたデザインのジャケットが特徴になります。
また、ディレクターズスーツはも昼の準礼装で、モーニングコートのテールが短いタイプです。

ドレスアップして行きたくなる劇場をご紹介!

オペラの楽しみに一つは、劇場での過ごし方。休憩時間に優雅にワインとおしゃべりを楽しんだり、ライトアップされた劇場を恋人と眺めたり、ロマンティックな夜が楽しめます。ここではお勧めの劇場をご紹介します。

新国立劇場

1997年にオープンした日本の国立劇場です。
年度ごとにラインナップされたオペラ、バレエ、芝居を上演しています。オリジナルの日本オペラ上演にも力を入れており、世界への発信地となっています。
3階(オペラ劇場2階)にはイタリアン・レストラン「マエストロ」があり、開演前後には、プレ・アフターシアターメニューを楽しめます。また、公演によっては幕間に特別メニューが用意される場合も。ホワイエのブッフェでは、幕間のワインも楽しめます。
●新国立劇場 https://www.nntt.jac.go.jp/

シドニー・オペラハウス

シドニー・オペラハウス(Sydney Opera House)は、オーストラリア・シドニーにある20世紀を代表する近代建築物で、世界遺産に登録されています。
帆のような屋根が何層にも重なっている独特の形は、5つ星マガジンの読者の方にもお馴染みなのではないでしょうか。
外観の美しさが特徴ですが、コンサートホール、オペラ劇場、ドラマシアター、プレイハウス、スタジオシアターなど、様々なエンターテーメントのための施設が設備されています。4つのレストラン、6つのバーなど、ライトアップを楽しみながら、豪華な夜を満喫できます。
●シドニーオペラハウス https://www.sydneyoperahouse.com/

メトロポリタン・オペラハウス

NYのリンカーンセンターに建つ世界でも最高峰の歌劇場です。
メトロポリタン・オペラの本拠地で、9月下旬から5月の年間シーズンで約27の異なるオペラ演目を上演します。
最近は、「METライヴビューイング」という方法で、日本でも映画館でメトロポリタン・オペラのライヴが楽しめますね。
リンカーンセンターは他にも劇場やジュリアード音楽院など集約しており、劇場の前の円形の噴水が有名で、アカデミー賞映画「月の輝く夜に」で、ニコラス・ゲイジとシェールがオペラを観るために待ち合わせしていました。皆がドレスアップして出かけたくなるオペラハウスです。
●メトロポリタン・オペラハウス https://www.metopera.org/

最後に

いかがでしたか?
「お洒落してオペラに行こう!」とても素敵なお誘いですよね。
オペラは総合芸術で、音楽も舞台も素晴らしいですが、ステイタスを持った服装や会話も雰囲気を盛り上げます。堅苦しいなどと思わずに、ドレスアップして劇場へ!
きっと夢のような時間があなたを待っていることでしょう!

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