世界一高価なおつまみたちをご紹介

優雅な夜に欠かせないものといえば「お酒」ですよね。仲間や家族とリラックスしながらいただく美味しいお酒は格別です。さらに酒の席を盛り上げる要素がもうひとつあります。
おつまみです。
お酒を引き立たせるだけではなく、普段と一味違うおつまみはお酒の席を一層盛り上げます。
この記事では、5つ星マガジンの読者様にふさわしい、最高級のおつまみをご紹介します。
チーズ
ワインに添えるおつまみといえば、チーズを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ここでは、世界一高価なチーズをご紹介します。
世界一高価なチーズはロバのチーズ 1kg約12万円
世界で一番高価なチーズの原料は牛のミルクではなく、ロバのミルクです。
原料は、セルビア共和国にある自然保護区内の牧場のロバのミルクなのですが、ロバのミルクは牛のミルクとは異なる点がいくつかあります。
具体的には、以下のようなものです。
- 栄養価が高く、牛乳の60倍のビタミンCを含む
- 搾乳期は秋に限られる
- 1頭のロバから搾乳できる量は少なく、1日に20〜40リットル搾乳する牛に対し、ロバは1日にわずか2リットルほどしか搾乳できない
- チーズとして凝固させる際に必要な「カゼイン」という成分が牛乳に比べてとても少ないため、チーズ作りが難しい
- 同じ重量のチーズを作る際、ロバは牛の5倍のミルクを必要とする
このように、ただでさえ搾乳量の少ないロバミルクを大量に必要とする上に、技術的にも難しいのです。
実際、ロバのチーズを作っているのは世界でもこの牧場だけ。
そのような理由によって、ロバのミルクで作られたチーズは、非常に高い価格で設定されているのです。
さらにロバのミルクは健康にも効果が期待されていて、人の母乳と成分が似ているため、喘息や気管支炎のような慢性疾患に効果があると言われています。
いつもとは一味違ったチーズでワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。
生ハム
塩味と旨味が強い生ハムはワインや日本酒にもよく合う定番おつまみです。
ここでは、世界最高級の生ハムをご紹介します。
ハモンイベリコ・レアル・ベジョータ 足1本50万円強
世界最高級の生ハムは、スペイン王室御用達の「ハモンイベリコ・レアル・ベジョータ」というイベリコ豚の生ハムです。
ベジョータはスペイン語で「どんぐり」という意味。その名の通りどんぐりを食べて育ったイベリコ豚のことです。
もう少し詳しく説明します。
自然に近い状態でストレスなく、運動もたくさんしながら、どんぐりや牧草、香草などの自生植物のみを食べて育ったイベリコ豚のことです。
この「ベジョータ」と呼ばれるイベリコ豚は、全体の10%ほどしかいない希少なイベリコ豚です。
今回お伝えする「ハモンイベリコ・レアル・ベジョータ」は、そのベジョータと呼ばれるイベリコ豚の中でもさらに最高ランクの、イベリコ豚のことを指しています。
モンイベリコ・レアル・ベジョータは全体の2%ほどしかいないと言われている超希少な豚です。
そもそもイベリコ豚は生育が難しく、限られた土地でしか育てられていません。
さらにその中の2%ですから、この数字がその貴重さを物語っているのではないでしょうか。
このような総称は、どんぐりをただ食べればいいいうわけではなく、どんぐりによる体重増加や放牧期間など、様々な条件をクリアして初めて呼ばれるものなのです。
具体的には、血統75%以上であり、なおかつ食べるエサであるどんぐりが樹齢200年以上の木のどんぐりでないといけないという狭き門。
このどんぐりを食べて育ったイベリコ豚は他の豚と比べてオレイン酸やリノレン酸が豊富に含まれていて、アンチエイジング効果も期待できます。
ハモンイベリコ・レアル・ベジョータの生ハムを扱っているのはシエラ・マヨーラ・ハブーゴ社という会社のみ。
その会社では、生ハムにするためにハモンイベリコ・レアル・ベジョータを4年熟成させています。さらに、機械を導入するのが一般的な製造方法なのに対し、ハブーゴ社では手仕事に拘っているのです。
このような手間ひまがさらにこの生ハムを高級なものへと昇華させていきます。
世界最高のイベリコ豚、ぜひ味わってみてください。
キャビア
ワインによく合うおつまみとして知られているキャビア。世界三大珍味としても知られていますよね。
ここでは、世界で最も高価なキャビアをご紹介します。
アルマス・ペルシカス 100g 30万円
世界で最も高価なキャビアは、アルマス・ペルシカスというキャビア。なんと100gで30万円もするキャビアです。
キャビアといえばチョウザメの卵ですが、このキャビアに使われるのはオシェトラ種の中でも希少なペルシャチョウザメの卵。ペルシャチョウザメは、カスピ海の中でもイラン側に生息していて、近年その数が激減しているチョウザメです。
もはやカスピ海ではほとんど取れないと言われています。
このキャビアが高価である大きな理由は、生育に非常に時間がかかることです。
一般的なチョウザメを、キャビアに適した卵が採れるまで生育するのに15年もかかるのに対し、ペルシャチョウザメはその倍以上の生育期間を必要とします。
さらに生育環境も常に最適なものにしなければならないためコストが非常にかかるのです。
そこまでして育てたものでも、100%卵が取れるものではありません。卵が取れたとしても、その中で使えるのは最高の状態のものだけです。
ですから、コストがかかる割に取れる量が少なく、このような高額になります。
その気になる味は、他のキャビアと比べると、ペルシャの岩塩特有の風味があり、深い味わいが楽しめるいいます。
実は一昔前までは、王とその一族しか食べることを許されなかったキャビアなのです。
王族が食す高級珍味と一緒に飲むお酒は格別の味でしょう。
ツナ
様々なおつまみ料理に合いますし、単体でも楽しめるツナです。そんなツナの中でも最高級なツナをご紹介します。
オーシャンプリンセス 鮪とろ BLACK LABEL 1缶5000円
世界一高価なツナは国産の「ブラックレーベル」です。このツナは静岡の会社が発売しているもので、鮪1尾から1缶しか作れないという貴重なもの。
その素材にももちろん拘っていて、マグロの身が引き締まる夏に1本釣で上がったビン名がマグロの大トロ部分のみ使用します。
さらに漬け込んでいるオリーブオイルが最高級のものです。3つの国際大会で最優秀賞と金賞を受賞しているまさに世界最高級のオリーブオイル。収穫から1時間以内に精製した物の中からさらに良質な25%だけを使用した極上のオリーブオイルです。
そんなこだわりにこだわり抜いたブラックレーベルは極上の味。噛むことなくとろける柔らかさとジューシーさ。
お酒のお供に是非いかがでしょうか。
ソーセージ
生ハム同様、強い旨味や香りと塩味が特徴のソーセージ。ソーセージがあると、どんどん
お酒が進みますよね。そんなソーセージにはいったいどんな高級なものがあるのでしょうか。
ここでは、そんな高級ソーセージをご紹介します。
1本7000円の世界最高級ソーセージ 使われる素材は国宝の豚
一般的なソーセージの約100倍で取引される世界最高級のソーセージ。なんと国宝に指定されている豚を主材料にトリュフ、高級チーズ、1947年産のポートワインなどを混ぜて作られます。
使用される豚の名は「マンガリッツァ豚」。全身を羊のようなふわふわとした巻き毛に覆われ、子犬のようなつぶらな瞳を持つ世界一かわいい豚としても知られている豚です。マンガリッツァ豚は絶滅危惧ののち、ハンガリー国宝に指定された「世界で唯一食べられる国宝」。
その歴史は200年前にさかのぼります。
マンガリッツァ豚は、およそ200年前にハンガリーに誕生した豚で、第二次世界大戦までは数百万頭規模で飼育されていました。しかし20世紀後半に入ると、大量生産可能な豚の品種が普及し、激減。その数は198頭まで減ってしまいました。それを受け、2004年にはハンガリーの国宝に指定されます。
マンガリッツァ豚が持つ特徴は
- 世界で最も脂肪の多い豚のひとつ
- 旨味が強いうえに消化もしやすい
- 飽和脂肪酸少なく、不飽和脂肪酸多いためコレステロールになりにくい
- 各種ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富
- 老化防止にいいとされる抗酸化酵素を多く含む
- ルーツはイベリコ豚と同じで、肉質もイベリコ豚に近い
などです。
国宝に指定されたものを食べる機会なんてまずありませんよね。
美味しさはもちろんのこと、話題性としてもお酒の席を盛り上げてくれるのではないでしょうか。
終わりに
ここまで、世界最高級のおつまみたちをご紹介してきました。どれも一般的なご家庭ではなかなか手を出しづらいものばかりです。
しかし、お酒の席をいっそう華やかにしてくれることは間違いないでしょう。
ぜひ世界の最高級おつまみを堪能してみてください。