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【五感で感じる旅】道東 釧路湿原、阿寒・摩周国立公園の大自然をめぐる(後編)

【五感で感じる旅】道東 釧路湿原、阿寒・摩周国立公園の大自然をめぐる(後編)

前編では、釧路湿原とオンネトー、阿寒・摩周国立公園の美しい湖の魅力とその楽しみ方をご紹介してきました。後編では、アクティビティを通して大自然に触れる楽しみ方や食についても少し触れたいと思います。

前編はこちら

カヌーでゆく釧路川

旅も3日目。相変わらずの晴天に恵まれ、少し早めに宿を出発し、川のアクティビティに挑戦です。屈斜路湖を水源として釧路湿原の中を流れ、太平洋に流れ込む釧路川。湖から注ぎ込む源流部は川幅が狭く、水深も浅めで、カヌーで川下りを楽しむには持ってこいのロケーションなのです。屈斜路湖のほとりからカヌーに乗り、釧路川を下ります。

ドキドキのカヌー体験

3人乗りのカヌーには、専属のガイドさんが同乗し、ガイドをしながらパドルを漕いでくれます。カヌーに乗る前にパドルの漕ぎ方の簡単なレクチャーもありますが、ほどよい川の流れもあり、ガイドさんだけにパドルをお任せしていても大丈夫です。

救命胴衣を着けて、横幅7080センチ、長さ45メートルのカヌーに乗り込むと、ガイドさんがパドルをゆっくりと動かし、いよいよ漕ぎ出します。縦に細長いカヌーですが、滑らかに川の流れに乗ると、思った以上に安定していて驚きました。

水面がとても近く、透き通るような透明度の高い水は、川底までくっきりと透けて見えます。川の両岸には原生林が生い茂り、川を覆うように緑のトンネルをつくっているところもあります。また、朽ちて川に倒れこんだ木々を避けながら進むのも、アドベンチャー感を体験でき楽しいのです。

水質のよい釧路川には、ニジマスやアメマス、エビやザリガニなどがたくさん生息し、その姿をはっきりと見ることができます。また、アオサギやカワセミなどの鳥、エゾリスなどに出会えることもあるそうです。この日は、いろいろな蝶やオニヤンマなどのトンボを多く見ることができました。川を下りながら目にする景色全てに感動するのですが、20分くらい進むと、川幅が少し開けた『鏡の間』と呼ばれる流れのほとんどない穏やかな地点に到着します。

神秘の『鏡の間』へ

『鏡の間』

水中に植生するクレソン

そこは太陽の光が注ぎ込み、水面をキラキラと光が反射するだけではなく、周りの木々の色が映り込み、まさに鏡のような美しさなのです。『鏡の間』の一帯には、川底から澄んだ水が湧き出ている箇所が数か所あるとのことで、川をのぞき込むとその透明度の高さゆえに、まるでそこには水がないかのようにも見えるのですが、水中には、梅花藻(バイカモ)という白い小さな花をつけた沈水植物やクレソンなどが群生していて、水の中の緑の畑も美しいのです。

水上でのティータイム

『鏡の間』を出ると、再びカヌーが水面を滑るように進みます。木陰になった流れのない浅瀬にカヌーを停めて、ガイドさんが美味しい紅茶と自家製のスモークチーズを振舞ってくれました。おやつをいただきながら、ゆっくりと周りの景色を楽しむことができる嬉しい時間です。

休憩のあとは、ゆっくりながら一気に川を下っていきます。途中、急なカーブや少し流れの早い場所もあり、様々に表情を変える川の流れと原生林越しの景色を楽しむことができました。

おいしいチーズを求め、タンチョウの村へ

カヌー源流ツアーのあとは、野生のタンチョウの繁殖地でもある鶴居村へ向かいました。
この時期はまだタンチョウは飛来していません。11月下旬以降には、毎年200羽前後のタンチョウが繁殖のために飛来するそうです。

今回の目的は、この鶴居村で作られているチーズです。中央酪農会議主催の「ALL JAPANナチュラルチーズコンテスト」で2007年に農林水産大臣賞を受賞して以降上位受賞を続け、2015年には金賞を受賞したという、JALのファーストクラスでも採用されているチーズです。加工施設の『酪楽館』を見学し、出来立てのチーズを購入したかったのですが、新型コロナウィルスの影響で加工施設は休館となっていました。

しかし、近くにチーズや鶴居村で生産される商品を販売しているお店があるとのことで、すぐに向かいました。
『つるぼーの家』というお店では、鶴居村のフレッシュな生乳を使い、丁寧に手作りされたチーズやスイーツ、ワインなどが販売されていました。念願のチーズを数種類購入し、ソフトクリームをいただきました。チーズにも使用される鶴居村の新鮮な生乳と生クリームだけで作られるソフトクリームはミルクが濃厚で何とも言えない極上の美味しさでした。

釧路湿原を東側から望む

鶴居村を出て、釧路湿原を西側から見た1日目とは逆に湿原の東側にある2つの展望台へ行きました。

コッタロ湿原展望台へ

鶴居村から一番近い、標茶町(しべちゃちょう)にあるコッタロ湿原展望台へ。駐車場に車を停めて、木の階段を上がり、少し歩くと展望台に到着します。この展望台からは、まさに自然が作り出した神秘的な湿原の原始の姿を見渡すことができます。

サルボ展望台ヘ

次に釧路湿原の東端にある4つの沼と塘路湖(とうろこ)を見渡せるサルボ展望台へ。この展望台は、駐車場から少し離れた場所にあり、細い山道を15分くらい登っていくと木でできた2階建ての展望台に到着します。

展望台からは釧路湿原国立公園最大の海跡湖である塘路湖を目の前に見下ろすことができ、反対側には細長く大きな釧路湿原最大の水鳥の飛来地であるシラルトロ沼、小さなサルルン沼、ポン沼、エオルト沼が点在している様子を見渡すことができます。360度、湿原の様々な姿を観ることができるのです。また、このサルボ展望台から800メートル先には、サルルン展望台があり、その途中にはいくつも並ぶ竪穴住居群跡もみることができるそうです。

塘路駅でひと休み

旅の最後に小さな塘路の町の駅、JR釧網線の「塘路駅」へ立ち寄りました。
残念ながらこの旅の期間はあいにくの運休日にあたり、乗車出来なかったのですが、毎年7月中旬から10月中旬まで、釧路駅と塘路駅の間を「くしろ湿原ノロッコ号」という、かわいいレトロな特別列車が運行しています。

ノロッコ号は釧路湿原の中を釧路川に沿うように走っていて、列車の中から湿原を間近に見ることが出来るのです。塘路駅構内には、少し懐かしさも感じられるレトロなカフェが併設されています。構内に飾られた複数の釧路湿原やSLの写真を見ながら、ゆっくりコーヒーを頂きました。

魅力いっぱいの町、釧路

新型コロナ渦にある中でもソーシャルディスタンスを保ちながら、ゆっくりと自然を楽しむ旅の一例として、大自然の釧路湿原・阿寒・摩周をご紹介させていただきました。

今回訪れた、阿寒、摩周近辺には、とても素敵な温泉もたくさんあり、美味しい海の幸、川の幸、ワインやお酒もいただくことができます。近頃、北海道内では国産の美味しいワインを作るワイナリーも増えてきているそうです。

釧路市は多くの海産物があがる港町のため、市内でも溢れるほどの新鮮な魚介を好きなだけのせていただける勝手丼(海鮮丼)やその日に仕入れた地場産の魚介や新鮮な野菜を炭火で丁寧に焼いてくれる炉端焼き、冒頭に紹介した魚介ベースのスープで作られる釧路ラーメンなども絶品で、食においても大満足できます。

大自然を観て、歩いて体験した後は、美味しい地元のお料理やお酒を楽しみ、ゆっくり温泉で心と体を癒してみませんか。

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